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カンボジアを訪れて バリトンの衝撃

2005,06,07,08年にラオスを、2007、08年にカンボジアを訪れて、学校や地域の施設でのコンサート中、多くの方々と一緒に歌う機会を度々得た私は、あることに気が付いた。

 

男性の皆さんは女性と同じ高さで歌っていた。日本の男性ポップス歌手もほとんどが高い声であるし、歌に関して高い声がより一般的なのは全世界に共通していることだとは思う。それでも日本では、低い声の男性は1オクターブ下げて一緒に歌われることが多い。しかし、カンボジアでは高い声ではない男性はそもそも歌わないようだった。音楽の授業が無いというのが影響しているかもしれない。

 

私は、低い声の男性も素晴らしい歌が歌えるということを、ぜひ紹介したいと思った。2009年、私達の活動のメンバーのバリトン歌手の森孝裕さんにカンボジアで歌ってもらうことになった。男性の高い声種はテノール(テナー)、そして最も低い声種バス、その間がバリトンと呼ばれる声種である。

 

プノンペンにある『CJCCアンコール絆ホール』にて12月19日に開催された『第3回フレンドシップコンサート』で、フルート奏者であり民謡歌手でもあるサヴィさんと私と森さんの3人でカンボジアの歌『オープカラホン=パパイヤの花』を歌った。最初はサヴィさんが普通の高さ(ピアノの鍵盤でいうとちょうど真ん中のドあたり)で歌い、次に私がその1オクターブ上で歌い、そして私の後に森さんがサヴィさんの高さの1オクターブ下で歌った。男性はサヴィさんと同じ高さで歌うと思っていた会場の皆さんは、1オクターブ下で森さんが歌い始めた時に『おおお~っ』とどよめいた。そして、そのどよめきと重なるように、手拍子が始まって大喝采で歌は締めくくられた。会場のほとんどの方にとって初めてとなったバリトンとの出会いは大成功だったようだ。

 

これまでに私は2人のカンボジア人テノールと共演させて頂いているが、バリトンに出会える日も遠くないかもしれない。


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