【カンボジア】日本の宇宙機関、カンボジアの気候変動対策を支援
日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)がカンボジア環境省との協力を強化し、衛星技術を活用して地球規模の気候変動対策を支援している。
2050年までにカンボジアのカーボンニュートラル実現を目指す取り組みの一環だ。
7月23日、プノンペンの環境省本部でイアン・ソファレット環境相とJAXA地球観測研究センターの落合センター長による作業会議が開催され、両機関の包括的協力が確認された。
JAXAは先進的な衛星による環境データ収集技術を提供している。
森林によるバイオマスと炭素吸収量を把握するバイオマスマップ、1990年以降のマングローブ林面積変化を追跡するマングローブマップのほか、都市部、水田、森林、草地など15種類の土地分類が可能な10メートル解像度の土地被覆・利用マップを提供。
さらに水田の水位監視による強力な温室効果ガスであるメタンの排出量監視も支援している。
ソファレット環境相は、JAXA技術によるデータ収集をカンボジアの既存システムとの相互検証に活用することへの支持を表明。
森林減少と炭素隔離の評価を半年ごとに実施し、2050年目標達成を支援するよう要請した。また、カンボジアの島を選定してASEAN初のカーボンニュートラル島にする構想も提案された。
現在、両機関は2024年から2026年までの3年間の協力プロジェクトで、衛星画像を用いた森林バイオマスマップの作成に取り組んでいる。
(写真:The Phnom Penh Postより)
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記事全文:The Phnom Penh Postより
記事リンク:The Phnom Penh Post | Japanese space agency supporting Cambodian fight against climate change



