まだ見ぬカンボジアに出会う小旅行へ―現地発カルチャー&旅行情報誌「クロマーマガジン」

先日、大阪・関西万博のカンボジアパビリオンに行ってきました！館内でひときわ目を引いたのが、壁一面に展示された巨大なピラミッド型遺跡の模型。「こ
れは一体どこ？」と思わず足を止めたその遺跡こそ、コー・ケー遺跡群です。

コー・ケーは、シェムリアップの北東約100km、ジャングルの中に広がる10世
紀の都城遺跡群。921年から944年というごく短い間だけ、アンコールから都が遷
された場所として、「幻の都」とも呼ばれています。シェムリアップの遠方遺跡
の中でも人気のスポットで、秘境感たっぷりの雰囲気が魅力です。

2023年9月には、カンボジアで4番目の世界遺産にも登録されたことで、一気
に注目が集まりました。見どころは、何といっても高さ30mを超えるピラミッド
型の祠堂「プラサット・トム」。さらに周辺には大小さまざまな遺跡が点在し、
散策するだけでも冒険心をくすぐられます。頂上から見渡す広大なジャングルの
景色も壮観です。

アンコール・ワットなどの有名遺跡とはまた一味違った、力強く躍動感のある
独自の美術様式も大きな魅力のひとつ。石像の表情や彫刻の線にも生命力を感じ
ます。アンコール遺跡群をすでに巡った方も、少し足を延ばしてみる価値は十
分！観光客も少なく、静かに遺跡の空気を味わえる贅沢な時間が待っています。

カンボジアノート編集M