まだ見ぬカンボジアに出会う小旅行へ―現地発カルチャー&旅行情報誌「クロマーマガジン」

「コ (Koas)」 剃る　「クチョール (Kjol)」風邪や病　風邪っぽい時、疲労感の強い時、 頭痛や腹痛などの体調不良のときに 日常的に行われる。

最初は衝撃を受けました。道端で見かけた、背中に赤黒いあざだらけの女性。「大変！アル中男にDV受けてるんだ！」
勝手に妄想が膨らみ助けるべきか悩んでいた自分に教えてあげたい！あれはコ クチョールって言うんだよと。

コ クチョールとは、スーッとするメンソール系バームを塗ってコインで直接肌をゴシゴシと擦るカンボジア民間療法。
もとは刮痧（カッサ）療法と呼ばれる、中国の自然療法から来ていて、症状に合わせて身体の表面の一部を擦ることで、身体の各器官の相互機能調整を呼び起こしたり、陰陽のバランスをとり様々な疾患に対する身体の免疫力を高めて、根本的に病気を治すことが目的。

「まず自分が試してみる！」がモットーの私！カンボジアに住み始めたころ挑戦してみましたが、これが痛いのなんのって！しかも赤黒くなって「これは悪いものが溜まっている」と言われて更に強くこすられてトラウマになり、もう二度としていません。弊社のスタッフも、やれ頭が痛い、風邪ひいたなど調子が悪いときはスタッフ同士でし合っていますが、二の腕にコ クチョールされるとお客さんから見えてしまい驚いてしまうので、見えないところだけにして〜とお願いしています。
カンボジアの人たちにとってとても身近で大好きなコ クチョール。試してみた方の感想をぜひ聞きたいです！

篠田ちひろ