まだ見ぬカンボジアに出会う小旅行へ―現地発カルチャー&旅行情報誌「クロマーマガジン」

スィーツおじいもスィーツだけ食べているわけではない。和食、フレンチ、クメール、エスニックなどなどオールジャンルでレストラン巡りもしている。ただ、美味しい料理を食べた後は締めのデザートをきっちり頂くというのが甘党の誇りだ。

本日は、移転して非常に可愛らしく落ち着いた内装に生まれ変わった人気の老舗イタリアンのLaVolpaiaが舞台。歴史的な経緯からかカンボジアではイタリアンはフレンチより少ないように思われるがそれでも良店は存在するのだ。牛かぶりになってしまったが、まずは舌触りの良い薄切り牛肉のカルパッチョ。そして、当店のスペシャリティーの本日の手打ちパスタは、ほうれん草の練り込まれたタリアテッレに旨みが濃縮したオックステールのラグーが素晴らしい。旨みたっぷりのプロシュートと香ばしいピザ生地も良し。柔らくジューシーに煮込まれたメインのミラノ風オッソブッコもなかなかの出来で大満足。

そして、お待ちかねのスイーツ第一号はまさにイタリアンレストランの定番のティラミスだ。濃厚でまったりと舌の上で余韻が続くマスカルポーネがこれでもかと入っていて、リキュールを含んだ生地とのバランスもたまらない。パンナコッタは、スイーツ専門店ではあまり出てこないレストランシェフのつくる一品。やや硬めのパンナコッタに若干塩分を忍ばせたパッションフルーツのソースもなかなか乙なもの。最後はバニラアイスクリームに濃いめのエスプレッソをかけて溶かしながら食べるアッフォガートで終了。

やはりレストランの定番ドルチェの安定感は良いものだな、と一人納得しきりのイタリアンディナーであった。

LaVolpaia：https://maps.app.goo.gl/5eiW7xCFDUU2rtHs8