まだ見ぬカンボジアに出会う小旅行へ―現地発カルチャー&旅行情報誌「クロマーマガジン」

またまた特別なスイーツを見つけてしまったのでおじぃからご紹介。此度はカヌレ。カヌレは日本でも大分流行っているようで皆様もご存知かと思うが改めて。正式名称はカヌレ・ド・ボルドー。ボルドー地方では古くからワインが生産されていたのは有名な話だが、ワインを醸造するにあたり出てくる澱を除去するための清澄剤として卵白を使っていたところ、大量に余ってしまう卵黄を活用するために考えられたのがカヌレ発祥の起源とのこと。

豆知識はさておき、早速Facebook（noemicanele）でみかけたNoemi Caneléのにメッセージし、オーダーしたカヌレを楽しむことにする。カヌレの魅力はカラメリゼされた外皮の美味しさと中のしっとりとした食感。さて、それがどこまで再現されているかな、、と完全に上から目線でいた自分が恥ずかしくなるくらいの素晴らしい仕上がり。オーダーが入ってから焼き上げるカヌレはまだ温かさが残り、体験したことがないカリッとした外皮の食感とメイラード反応の旨味がたまらない。内側の生地も軽やかでほのかにしっとり。オリジナル以外のフレーバーもどれも個性的。香ばしく焼き上げられてカラメリゼされた外皮との相性がばっちりなピーカンナッツ、鮮烈なオレンジピール、どっしりしたチョコ、ほんのり苦みの効いた抹茶などそれぞれのフレーバーの特徴が出つつも本来のカヌレの美味しさと調和しており日本のカヌレ専門店をも凌駕する完成度だ。

数時間後にまた食べてみたが、外皮はやや落ち着いた硬めの歯ざわりに、そして内側の生地はよりもちもちした食感に変化しまた別の商品かのような変わり具合。カヌレという焼き菓子の表情の変化を堪能するという新たな楽しみまで学ぶことができてしまった。オンラインショップだからこそ必ず焼きたてカヌレが楽しめるという贅沢を知り本日もプノンペン生活の幸せを噛みしめるおじぃであった。