カンボジアクロマーマガジンPP3号
初めまして。カンボジアで魚の研究をしている、岡田龍樹(おかだ りゅうじゅ)と申します。熱帯淡水魚が多いカンボジアには日本では見慣れない魚が多く棲息しています。本稿では、多種多様なカンボジアの魚について、楽しく紹介させて頂きます!
今回は「世界最重量淡水エイ」についてご紹介します。今年10月3日にギネス世界記録に認定されたホットな話題です。ストゥントレン州で採集された巨大な淡水エイ(赤エイ科のUrogymnus polylepis)は、重さは約300kg、大きさは円盤の直径が2.2mで尾を含めた全長は約4mにもなります。現地では、満月という意味を持つ「ボラミー」という愛称で呼ばれています。
©Khmer Times
ここでエイに関する素朴なQ&Aをお届けします。
・ エイって魚なの?:魚です。魚類は大きく硬骨魚類と軟骨魚類に分類されますが、エイはサメと同じ軟骨魚類に分類されます。
・ エイって何を食べるの?:底生の魚や甲殻類、軟体動物を食べます。
・ エイって美味しいの?:サメと同様古いものはアンモニア臭が強く癖がありますが、世界的に食べられています。東南アジアでは、トムヤムのスープに入れたり、香草と一緒に炒めたりして食べるようです。
現在ボラミーは放流・保護されていますが、通常サイズの淡水エイは市場で稀に見ることが出来ます。世界最大になりうる淡水魚、市場で見かけた際はぜひ試してみてはいかがでしょうか。
目指せ! カンボジアの魚博士!?
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程在籍。トンレサープ湖・カンボジアの人々に衝撃を受け,カンボジアの漁業・魚についての研究を志しました。
寄稿: 岡田 龍樹
Mail:kurumimaru1224@gmail.com
TEL: 096-743-6323
Facebook: Ryuju Okada
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