まだ見ぬカンボジアに出会う小旅行へ―現地発カルチャー&旅行情報誌「クロマーマガジン」

毎年SCIA（Singapore Cambodia International Academy）と小学部が交流会を行っています。有難いことに今年で5年目を迎えました。両校が隔年でホストをしていますが、今年は本校を会場としてSCIAの子供たちを迎えました。学校規模が違いますので、本校の児童とほぼ同数の児童をSCIAが選抜してくださり、1対1のペアを基本としながら交流活動が展開されました。

開会式、閉会式などのセレモニーの進行は児童が中心になって行います。したがって、上級生は特に英語力、コミュニケーション能力、対応力が問われます。日頃の学習の成果を試す絶好の機会です。メインは学年ごとの交流活動ですが、日本の昔遊び、福笑い、風車づくりなど、日本人学校の子供たちが知恵を絞り、SCIAの皆さんに楽しんでもらえるような内容を、時間をかけて準備しました。顔を近づけながら折り紙の折り方を一生懸命に教える様子など、微笑ましい場面がいっぱい見られました。

こうした体験的活動を実施すると、日頃の授業とは違った子供の姿が見えてくることも面白いところです。いつも落ち着かない子がムードメーカーで大活躍したり、授業では控えめな子が意外なコミュニケーション力を発揮したり、心配していた子が本番で上手なスピーチや司会を披露したり、新しい発見の連続です。子供たちが秘めている可能性、環境や状況が人を飛躍的に成長させる事実に驚かされます。

校長 伊藤 潔