まだ見ぬカンボジアに出会う小旅行へ―現地発カルチャー&旅行情報誌「クロマーマガジン」

クロマーマガジン読者の皆様、こんにちは！大使館は、いったいどんなことをしているのかと疑問に思われたことはありませんか？今号から、大使館の業務内容を分野ごとに御紹介いたします。初回となる今号は、大使館の役割と、総務班の業務についてです。

外務省は、東京の霞が関にある外務本省と、世界に200以上ある在外公館から成り、合わせて約6,300人の職員が働いています。カンボジアでは、プノンペンに在カンボジア日本大使館が、シェムリアップに在シェムリアップ領事事務所ありますが、これら二つの公館で日々連携しながら、外交の最前線で重要な役割を担っています。具体的には、①カンボジア政府との連絡・交渉、②政治・経済その他の情報収集・分析、③経済開発協力、④日本企業支援、⑤広報文化活動、⑥カンボジアや第三国の方が日本に渡航する際の査証（ビザ）の発給、⑦邦人の生命・財産の保護、などを行っています。

在カンボジア日本国大使館には、特命全権大使の下、総務班、政務班、経済・開発協力班、広報文化班、領事班等があり、日本人職員と現地職員合わせて約55名が、これらの業務を行っています。

令和4年11月　日・カンボジア首脳会談後の共同記者発表（出典：官邸ホームページ）

総務班は、大使館内の業務が円滑に進むよう、班をまたぐ業務の調整を行ったり、大使館の運営に関する業務を行っています。昨年は、岸田総理大臣が2度カンボジアを訪問されましたが、このように日本から政府要人が来訪する際などは、総務班の取りまとめの下、大使館内の全員で準備を行います。また、例年実施している賀詞交換会や天皇誕生日祝賀レセプションの企画・実施総括なども行っています。本年2月に開催された天皇誕生日祝賀レセプションは、プラック・ソコン副首相兼外務国際協力大臣や日カンボジア友好70周年親善大使の南野陽子さんらをお迎えし、大変な盛り上がりを見せました。本年は日カンボジア外交関係樹立70周年です。本年が特別な年となるよう、また、日本とカンボジアの関係が一層強化されるよう、努めて参りたいと思います。

令和5年2月　天皇誕生日祝賀レセプション