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カンボジアクロマーマガジン37号

山に息づく 少数民族の暮らし カンボジア北東部 高地クメール族

[文] 多賀史文 [取材・写真] 多賀史文/Hou Sokratana [制作] 安原知佳(クロマーマガジン編集部)

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①ルンファット野生動物公園
ラタナキリ州南部にある国立動植物保護区で、インドシナトラやアカオオカミ、マレーグマ、ターミンジカ等の希少哺乳動物に加え、マクジャク、オニトキ、オオヅル、ベンガルハゲワシなどの大型鳥類が生息している。バンルン市内のツアーデスクでトレッキングやキャンプの手配ができる。

②セイマ保護林
モンドルキリ州とクラチェ州にまたがる、広大な生物多様性保護区。絶滅危惧種のクロアシドゥクモンキーやキホオテナガザルなどの霊長類が、数多く生息していることで世界的にも有名。センモノロム市内のツアーデスクでプノン族ガイドによるトレッキングやキャンプ等のツアーが手配できる。

③カチョン墓地
サン川を挟んで両岸に点在するタンプーン族の墓地。古いものでは100年以上前のものもあるという。無断で入ると罰金を払う事になるので、必ず許可を貰ってから入ること。

④トンノンラック村
ラタナキリ州オーチュム地区にあるクルン族の集落。竹編の家屋や伝統工芸、芸能などを垣間見ることができる。

⑤バンルン市場
ラタナキリ州の中央市場。午前中に行くと少数民族たちが商品を売買しているのを見ることが出来る。

⑥ヤッロォム湖
バンルン近郊にある火山湖で、水深が深く透明度は国内随一。周辺にはトンプーン族の村が点在し、湖の畔には少数民族の民芸品を売る売店や、民族衣装の着付け&撮影ができる。また、クルン族の花婿の家の復元模型なども見られる。

⑦プータン村・プールン村
センモノロム近郊にあるプノン族の集落。伝統家屋がいくつか残っており、民家ステイや周辺の森でトレッキングなども体験できる。また、事前予約すれば民族衣装をまとった踊り子による、演奏や踊りを見ることもできる。

⑧センモノロム市場
モンドルキリの州の中央市場。入口付近に少数民族専用の青果コーナーなどがあり、雨季や収穫期には多くの品物が並ぶ。また市場周辺には少数民族の民芸品などを売るお土産屋がある。

⑨ブースラーの滝
国内最大級の滝で、地元民の行楽地になっている。滝は3段になっており落差は最大25m。1段目と2段目では水浴びを楽しむことができる。近くにはプノン族の集落がある。

 

[村を訪れる際の注意事項]
・宗教上の理由で外国人の訪問を嫌う村もあるので、訪れる際は必ず村人から入村許可を得ること。
・村人や宗教施設など無断で撮影しないこと。多額の罰金を請求される場合もある。特にフラッシュを用いた撮影は控えること。
・民家を訪問する際は、日用品などをお土産として持って行くこと。村長や聖職者、お年寄りと対面する際は心付けを渡すこと。
・荒地や森、山の中には内戦時代の不発弾や地雷が埋まっている可能性があるので、不用意に足を踏み入れないこと。

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