カンボジアクロマーマガジン19号
もっと知りたい!カンボジアを彩る暦
知れば知るほど不思議や謎がどんどん湧いてくるカンボジア。カンボジアの一年を、行事や祝祭日を通して紹介します。少し、カンボジア人の生活が垣間見ることができるでしょう。
1月1日 インターナショナルニューイヤー
世界共通の正月(祝日)
1月1日はインターナショナルニューイヤーとして祝日になっているが、カンボジアの正月は4月にあるため、カンボジア人たちは基本的に祝い事を行わない。しかし 近年、シェムリアップなど外国人の多い都市ではニューイヤーパーティーが行われており、カウントダウンや花火など大変賑わいをみせる。
1月7日 解放記念日
ポル・ポト政権からの解放(祝日)
虐殺政権からの解放の日。現地では「プラムピー・マカラ」とも呼び、地名や通りの名前によくつかわれている。
朝7時、黙とうをして、亡くなった人たちの冥福を祈る。ポル・ポト政権下、3年8カ月20日の間に虐殺された人たちは一説では300万人にものぼると言われている。この期間、人命だけでなく、伝統・文化・教育・宗教までもが失われた。カンボジアの人たちにとっては第二の人生がスタートしたとも言える重要な日。
1月下旬~2月中旬 春節(旧正月)
陰暦の正月(平日)
カンボジアには古くから中国からの移民が多く住んでおり、中国の文化も浸透している。祝日ではないが、都市部の中華系カンボジア人が旧正月を盛大に祝う。
中国系・ベトナム系の人は、自宅や店の入り口に、厄除けや商売繁盛のための春聯(中国語で書かれた赤い紙)を飾ったり、紙でできたお札や金などを燃やす儀式をして、先祖を供養する。プノンペン市内では獅子舞が舞い踊り、華やかなムードに包まれる。
2月中旬 万仏祭(ミアック・ボーチア)
旧暦3月の満月の日(祝日)
万仏節は、釈迦が寺院を訪れた際、偶然にも悟りを開いた釈迦の弟子1250名が一堂に会したという奇跡的な日を祝う仏教行事。大きなイベントがあるわけではないが、一部信徒は寺院に行って祈り、ノン・バンチョックなど、様々な料理を寄進する。同じ仏教国であるタイやラオスでも同様に祝われる。
ノン・バンチョックとは、米から作られた細麺に、生野菜をのせ、スープをかけて食べる料理。ゆでたての麺は美味。
2月14日 バレンタインデー
今やどこの国でも・・・(平日)
近年、都市部ではバレンタインデーが浸透しつつある。カンボジアでは、男性から女性に花(バラ)を贈る。イベント気分で、カップルや夫婦だけでなく、友人同士でも気軽に花を贈りあったりする。
3月18日 国際婦人の日
カンボジア版「母の日」(祝日)
近年になり施行された祝日。日本の「母の日」と同じ意味合いを持ち、一部では男性が女性を敬い女性に感謝するため、女性に働くことをさせず、大切に扱うとか。