映画監督にアンジェリーナ・ジョリー
アメリカの女優で映画監督であるアンジェリーナ・ジョリーが、カンボジアを舞台にする映画の監督を務めることになった。
映画の原作は、クメール・ルージュの生き残りであるルオン・ウン(Loung Ung)の手記である『最初に父が殺された(First They Killed My Father)』。クメール・ルージュの占領下にあったカンボジアと、当時5歳の少女であった著者の経験が記されている。
アンジェリーナ・ジョリーは原作に深く感銘を受けたと語り、「この作品によって、戦争下において子供たちはどのような経験をし、またどれほど心理的な影響を受けるのかということについて理解が深まり、私の息子の故郷であるカンボジアの人々をより身近に感じるようになった」と話した。
著者であるルオンは2001年に初めてアンジェリーナ・ジョリーと対面している。「私たちが友人となったこの数年を通して、彼女を一人の女性・母として、また監督として人間性を深く信頼するようになった。彼女に私の家族の物語をゆだねることを大変光栄に思う」と語っている。
脚本は著者ルオンとアンジェリーナの共同執筆であり、オスカー候補にノミネートされたカンボジア人映画監督であるリティ・パニュ(Rithy Panh)も制作に加わる。米国の映像ストリーミング会社であるネットフリックスの会員向けに、2016年末公開予定だ。
http://www.phnompenhpost.com/national/jolie-pitt-direct-feature-cambodia