【コンポントム】10世紀の仏像発見 – カンボジア青銅製観音菩薩がサントゥク郡で出土
カンボジアのコンポントム州サントゥク郡で、10世紀頃のものとみられる青銅製仏像が発見された。チメアク村のワット・ポン西方約200メートルの乾燥した川の修復作業中に、機械オペレーターのカク・ブンタン氏が木曜日に発見した。
コンポントム州文化芸術局長が遺産保護警察や地方当局と連携して発掘作業を実施。この仏像は大乗仏教の菩薩または観音菩薩を表現したものと考えられているが、額と側頭部の損傷により正確な識別は困難な状況だ。
様式分析では、顔の特徴と衣装がバケン様式(893〜925年)に合致するとされる一方、カンボジア王立アカデミーのトゥイ・チャントゥン考古学者はクリアン様式(10〜11世紀)の可能性も指摘している。
同氏は「この発見は驚くべきことではない。初期アンコール時代、カンボジアは東南アジア最大の鉄生産国で、コンポントム、コンポンスバイ、プレアヴィヘア各州では鉄、鉛、青銅産業が栄えていた」と説明した。
仏像は現在コンポントム州立博物館で一時的に展示されており、その後専門的な清掃・修復を経て一般公開される予定。日曜日にはノロドム・アルンラズメイ王女とメン・サモン国王顧問が博物館を訪問し、この新発見の遺物を見学した。
文化芸術省によると、カンボジアでは過去5年間で34,178点の古代遺物が発見・収集されている。
(写真はKhmer Timesより)
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記事全文:Khmer Timesより
記事リンク:https://www.khmertimeskh.com/501740616/10th-century-statue-discovered-in-kampong-thom/



