ホーム 新マガジン記事 JNNC通信: 【JNNC通信】「現地の人々の「できた!」をプロデュース」

カンボジアクロマーマガジンPP4号

FIDRは、1990年に山崎製パン株式会社の創業者である飯島藤十郎氏による寄付を主な基本財産として発足した国際協力NGOです。アジア3カ国での国際協力援助事業や、海外・日本国内の自然災害に対する緊急援助事業などを行っています。国内では東日本大震災の発生直後から8年間、岩手県山田町・大槌町を中心に緊急復興支援を行いました。海外事業では、農業、保健医療、教育、産業育成など分野を横断して現地のニーズに細やかに対応する事業を形成しています。

カンボジアでは1996年開始以降、現在は3事業を展開中です。

①【小児外科支援】子供の命を救う最後の砦となる国立小児病院で、子供の手術を行う小児外科部門を初めて確立しました。当時教わる側だった医師や看護師は今では国内有数の指導者となり、現在プロジェクトを実施中のクラチェ州病院の底上げをリードしています。国立病院から地方病院へ、カンボジア人がカンボジア人を育てることで、持続的に人材が育成される流れができています。

2025年開始予定の保健科目の教科書を教育省と作成しました。

②【栄養教育普及】正規教科として開始予定の保健科目では、初めて栄養分野が学校で教えられます。この教科書作成にあたり、栄養単元の執筆を教育省と行いました。現在はコンポンチャム州の対象校で、保健教室やゴミの分別など保健衛生も含めた、広義の栄養教育を実践できるモデル校作りに取り組み、今年は「食育デー」という文化祭のような啓発イベントを学校と地域が主体となって行います。

③【農村開発】コンポンチュナン州では学校建設から農業・保健衛生・農民組合支援に至るまで20年以上活動しています。現在は、トンレサップ川の増水で雨季は冠水する地域の農村開発を、日本企業と一緒に取り組んでいます。地場産業である川魚の燻製や、プラホック作りで廃棄される生魚の一部を使って魚粉を作り、日本の「ふりかけ」生産を現地に導入できないか試行錯誤しています。白米だけの食事に栄養素を追加して健康を増進しつつ、生産・販売によって村の貴重な副収入源となることを目指します。

冠水して孤立する民家(コンポンチュナン州)

最後に、事業地視察も受け入れております。現場をぜひご覧ください!

公益財団法人 国際開発救援財団(FIDR)

Foundation for International Development/Relief (FIDR)

「現地の人々の「できた!」をプロデュース」
外部のアイディアを押し付けることなく、その場所に暮らしている人たち、その仕事に従事している人たちの想いをしっかりと受け止めること、そしてその人たちが「できた!」と実感することを大事にしています。

Mail: kazato.saeki@fidr.or.jp

Web: http://www.fidr.or.jp

Facebook: FIDR Cambodia

Instagram: fidr_official


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