ホーム 新マガジン記事 カンボジア経済ナビ: 【カンボジア経済ナビ】世界銀行 カンボジア経済アップデート 外的ショックを乗り越えて

カンボジアクロマーマガジンPP19号

世界銀行は「カンボジア経済アップデート2026年6月」を発表しました。

カンボジアの成長率予測については、2026年3.9%(前回12月予測4.3%)、2027年4.9%(同5.1%)、2028年5.1%と予測しています。カンボジア経済は、燃料価格の高騰、出稼ぎ労働者の帰還と送金減少、不動産不況、観光の不振等に直面しているとしています。他方、堅調な輸出と外国直接投資が経済を支えているとしています。

物価上昇率は、2026年3.1%(同3.0%)、2027年2.7%(同3.0%)、2028年2.5%と予測しています。経常収支は、2026年5.2%(同3.7%)、2027年5.0%(同3.6%)、2028年4.7%と赤字が続くと予測しています。しかし、外貨準備は潤沢で、2026年2月末で290億ドルと輸入の8か月分という安定的なレベルにあります。

カンボジア経済の重要なリスクとしては、国内的には、不動産不況の影響を受けた不良債権比率の上昇に懸念を示しています。対外的には、中東紛争の長期化、貿易の不確実性、タイとの紛争の長期化等をあげています。

対応する政策としては、影響を受けている国民への対象を絞った支援、不良債権増加の中での銀行監督強化等を提言しています。中期的には、慎重なマクロ経済運営と、人材や生産能力への長期的な戦略的投資を組み合わせることで、カンボジアは現在の逆風を乗り越えつつ、人口ボーナスを活かすことができると指摘しています。

鈴木 博 CEO/チーフエコノミスト

カンボジア総合研究所(BRIC)
Business Research Institute for Cambodia

カンボジアの発展と日本企業のWin-Win関係の構築を目指して、経済関係調査、情報発信等を行っています。

Web: https://cambodiasoken.hatenablog.com/

『カンボジア経済』 BLOG: https://economistphnompenh.hatenadiary.com/


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