まだ見ぬカンボジアに出会う小旅行へ―現地発カルチャー&旅行情報誌「クロマーマガジン」

　現在、カンボジア証券取引所（CSX）にはメインボード、グロースボード合わせて１１社が株式を上場して今す。カンボジアの上場企業の情報を日本語で入手するのは難しいと思いますので、この連載で、上場企業の情報をわかりやすくまとめていこうと思います！

第四弾は、シアヌークビル港湾公社(PAS)についてまとめていきます。

【シアヌークビル港湾公社(PAS)】

シアヌークビル港湾公社は1956年に設立され、現在海に面した唯一の国際港湾として世界各国とカンボジアを繋ぐ役割を果たしています。他の国営上場企業同様にポルポト時代には事業がストップしましたが、1979年以降は労働力や設備の確保が困難であったため小規模基地からとなりましたが事業を再開しました。

1990年代初頭には増加する貨物量に対応するため輸送手段を小型から大型コンテナー貨物へとグレードアップしました。また、2002年にはカンボジア王国政府とJICAの支援によりコンテナターミナルの建設が開始されました。その後2017年4月25日にカンボジア証券取引所(CSX)に史上5番目の上場企業として名を連ねます。

事業内容については、港に出入りする船舶の航行サービス、積み下ろし、リフトオン/オフ、貨物輸送、貨物保管、倉庫保管などの貨物処理、および輸送サービスの提供に加え、経済特区も運営しており、工場、貨物取り扱い、輸送用の土地レンタル、港湾と経済特区のセキュリティーサービスを提供しています。