まだ見ぬカンボジアに出会う小旅行へ―現地発カルチャー&旅行情報誌「クロマーマガジン」

　現在、カンボジア証券取引所(CSX)にはメインボード、グロースボード併せて11社が株式を上場しています。カンボジアの上場企業の情報を日本語で入手するのは難しいと思いますので、この連載で、上場企業の情報をわかりやすくまとめていこうと思います！

第三弾は、プノンペン自治港(PPAP)についてまとめていきます。

【ロイヤルグループプノンペン経済特区社 ( PPSP ) 】

プノンペン経済特区はカンボジア政府より2006年4月16日に、多品種生産経済特別区の開発者として認可され、2008年に稼働開始します。2010年にはISO9001とISO14001の両方を取得し、高品質で現代的なインフラや環境を維持し、高いレベルの顧客サービスに取り組んでいることを証明することとなります。2014年には70社を超える企業がプノンペン経済特区に入居し、カンボジア華僑と日系ディベロッパーとの合弁会社ということもあり、その半数以上を日系企業が占めました。

そして2016年5月30日にカンボジア証券取引所(CSX)に上場し、2018年10月には第三者割当により1400万株の新株を発行しました。ちなみにプノンペン経済特区社100％出資によって2017年にタイの国境近くのポイペトにPoipet PPSEZが設立され、バンコクから310kmと近距離のため注目されています。

2020年1月時点でプノンペン経済特区の入居企業数は106社まで増加し、そのうちの約半数が日系企業となっています。2021年12月に現地財閥のロイヤルグループの子会社により約45％の株を買収され、現在に至ります。