ホーム 過去のマガジン記事 シアヌークビルの潮風: Vol.10 ただ今ビーチリゾートハイシーズン真っ最中!

カンボジアクロマーマガジン27号

 2013年に入り乾季も本格化、毎日晴天の日が続き、日中の気温もぐんぐん上がり、体温を超える日もある。しかし、シアヌークビルは、海風が爽やかで心地よく、空気が美味しく暑さからくる不快感など全くない。

 

 前号でも申し上げたことだが、2013年という年は、シアヌークビルが大きく変化発展する年になるという実感が強い。まず、電力事情だが、国の電化率がまだ30%そこそこの電力貧国カンボジアの中で、首都プノンペンやタイ・ベトナム国境地帯と比べ、電力の不安定(停電頻発)とその高価格にこれまで悩まされてきた当地だが、いよいよ、今年の前半にはシアヌークビル北方のスタンハブ地区に建設中の石炭火力発電所(100MW)がついに稼働するとのことになり、その発電電力がシアヌークビルに供給されれば、市内を始め、港そして経済特区も停電の悩みから解消される。

 また、カンボジア鉄道南線の線路工事もいよいよシアヌークビル港前まで到達し、昨年12月にはプノンペンで鉄道開通式典(試運転)も行われたように、いよいよプノンペンーシアヌークビル間での道路輸送に加えて、鉄道輸送の幕開けを迎える。更に、空路も一昨年末、就航したカンボジア・アンコール航空のシェムリアップーシアヌークビル間の週三便運航も4月からは週五便、加えて、シアヌークビルからの復路はプノンペン経由となるとのことで、物流に加え、人流(人の往来)もこれから益々活発になるであろう。「陸・海・空のアクセスがいい!」というキャッチ・フレーズが、シアヌークビルでいよいよその本領発揮できる時が来た。

tuktuk

 さらに、国際ビーチ・リゾートとしても大きく成長してきているシハヌークビル市内に、またまたアッと驚く新しい新兵器が出現した。その名はスーパートゥクトゥク!従来のバイクと客車と連結したものではなく、ミニバン(ピックアップトラック)の荷台を客席に改造した、オシャレな観光タクシーである。首都プノンペンよりも早く、観光地シアヌークビルでロード・デビューしたのも当地がビーチ・リゾートであるが故の出来事かも?

sarang

 市内の目抜き通りにも、新しいスポットが出現!ひとつは移転新装開店した本屋さん、EBC(Ekareach Book Center)、従来の3倍はある広い店内で文房具・書籍始め事務所用品等品揃えも豊富になった。今ひとつは、オーナーが韓国贔屓なのか?その名もSarang(サランへ)という、レストラン+ゲストハウス&スパという外装デザインが中々オシャレな建物である。

 

ポートSEZも大きく飛躍!

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 前号で紹介した王子製紙グループの現地法人(Ojitex HartaPackaging Sihanoukville Limited.)の工場建設もほぼ完成し、2013年2月に製造用機械も無事搬入据付され、3月からは試運転と工員の現場訓練も開始され、いよいよ3月18日には竣工式典が挙行される。

 更に、中小企業向けレンタル工場(30m X 70 m=2100m2)の建設も、遂に2013年2月18日に開始され、ボーリングテストが始まり、工期8ヶ月で今秋10月完成予定であり、これが完成すれば、投資検討企業にとっても大きな魅力となろう。

 

 今や、嘗ての「チャイナ・プラス・ワン」から「ネクスト・チャイナ」あるいは「チャイナ・プラス・アジア」と言われ始めた東南アジアにおいて、そのネクストの筆頭候補がカンボジアであり、投資環境としては、インフラ・電力・労働力・政府許認可・物流通関等の分野で、まだ改善を要する課題もある一方、投資検討対象国としては「今が食べ頃」「今が旬」である。昨夏から発生したベトナム国境地域での電力不足・労働争議・SEZ運営問題が影響してか、日本式インフラ完備・運営主体もしっかりしているシアヌークビル港湾公社ポートSEZへの日系投資企業からの照会が急増して来ている。そんな中、大阪の中堅企業(化粧品・化粧用具製造)が王子製紙に次ぐ、第二テナントとしてポートSEZへの進出を決定したことは大きな朗報である。


服部 寛 (はっとり ひろし)

2006年5月、三井物産を早期退職後、プノンペン経済特区開発の仕事で、初めてカンボジア訪問。その後、2009年-2011年はJODC(現HIDA)専門家、2011-2013年3月まJICA専門家としてシアヌークビル港経済特区のマーケティング・企業誘致・運営指導業務に従事。2013年4月からは独立して、シアヌークビル港湾公社SEZ部長付顧問となり日系企業誘致アドバイザー兼同港経済特区進出コンサルタント[日本本社(株)パクト・コンサルティング&ツーリズム)代表取締役]として新たな日系企業進出支援業務に取り組んでいる。 週末には、大自然一杯の碧い大海原に乗り出し、爽やかな潮風に吹かれて、大好きなフィッシングとシュノーケリングを楽しみ、そして疲れた身体と心はスパで癒してまた仕事パワーを回復している。
E-mail: hattori183[アットマーク]yahoo.co.jp 携帯: 016-955-108

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