カンボジアクロマーマガジン31号
プノンペン新生活応援マニュアル
いよいよ4月。これからプノンペンで新しい生活をスタートさせる人や、在住間もない人へ応援の気持ちをこめて、新生活へのアドバイス&情報をご提供。6名の先輩在住者ご協力の下、クロマーマガジン編集部がお送りする「プノンペン新生活応援マニュアル」。あなたのプノンペンライフを快適サポート!
プノンペンにはローカル物件のみならず、日本同等もしくはそれ以上の暮らしができるアパートもある。日本人が住む住居は大きく分けてサービスアパート、アパート、ヴィラ、フラットの4タイプ。主にボンケンコンエリアを中心に、半径2~3km圏内に多くみられる。住まい探しには日系の不動産業者も複数あり、安心・確実に見つける事ができるほか、不動産情報サイトを使って個人で物件を探す事も可能。カンボジア人の個人経営による物件は不動産業者に斡旋を委託していない場合も多い。いずれの方法も自分の足で一軒一軒周り、細かい要求を行う事が重要となる。
左:サービスアパートは、家具・家電一式とクリーニングサービス込み。右:ヴァタナックタワーのふもとに建つセントラルマンション。長期入居者のおよそ15%弱が日本人。
在住専門家に聞く! プノンペン生活Q&A
Q.住まい探しで気をつけることは?
長谷川 裕晃 さん 在住歴 :1年 エスパシオ不動産勤務
A.一般的に日本人は交渉が苦手なため、大家さんにとっていいお客様となっているのが事実です。住まい探しでは冷静に交渉する事が重要です。お風呂場やエアコンなど契約前に念入りにチェックし、要求も積極的に行いましょう。また、プノンペンでは近所で工事が始まり騒音に悩まされる事も多いです。雨季期間中は冠水の恐れもあるので、事前に物件周辺も調査しましょう。
邦人の場合、怪我や病気の際は外国人医師が常駐、または日本語通訳サービスを設けている病院にかかるのが安心である。診察の際は海外旅行保険証とパスポートコピーを持参すること。また日本で常用していた薬、予防接種記録、既往症を持つ場合は、それらの情報を揃えておくのが好ましい。カンボジアの医療費は高額な上、重度の症状や手術が必要となると近隣諸国へ搬送されることもある。搬送費用は約3~4万US$にもなることから、万一に備えて十分な額の海外保険に加入し、病院の搬送サービスについても事前に調べておく事をお勧めする。
左:救急対応が24時間受付のインターナショナルSOSクリニック。右:重度の病状や怪我の際は輸送機により搬送される。
在住専門家に聞く! プノンペン生活Q&A
Q.カンボジアで気をつけるべき病気は?
奥野 留美子 さん 在住歴 :5年 SOSクリニック勤務
A.デング熱、マラリアといった蚊を媒体とする病気や、不衛生なものを摂取することで発症する胃腸感染症、そのほか狂犬病、HIV、交通事故、鳥インフルエンザに注意が必要です。また駐在員の方のメタボリックシンドローム、高血圧、糖尿病なども増加しています。バランスの取れた食事を心がけ、喫煙、アルコールを控えて定期的な運動をされることをお勧めします。
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