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カンボジアクロマーマガジン45号

アンコールの聖地をめぐる パワースポット巡礼紀行

[取材・文] 矢羽野 晶子 [制作] 田中 友貴

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願掛け寺として全国的に有名
プレア・アン・チェイ/プレア・アン・チョム

 ロイヤルガーデンの前のひときわ輝く寺院。ここには「シェムリアップの守護仏」と言われる二体の如来像プレア・アン・チェイ(左)とプレア・アン・チョム(右)が祀られている。像の出土は1950年代であるが、実際は1,000年以上前のものであり、元々アンコールワットにあったそうだ。  嘘か真か、この仏像には数々の逸話がある。例えばシハヌーク時代、ある将軍が仏像を盗み出そうとしたところ、どんどん重くなって持ち出せなかったという話。ポル・ポト時代、軍が仏教根絶のため像をシェムリアップ川に沈めたが、その後、実行犯たちは次々に不慮の死を遂げたという話。以来、特別な力のある仏像として全国的に噂が広まり、その不思議なパワーよろしく願掛け寺として知られることとなった。今や、日や時期を問わず、年中参拝者で賑わっている。  この寺は新婚カップルに幸運をもたらすことでも有名で、ブライダルフォトの撮影場所としても定番となっている。

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体の悪い部分をさすると良くなるとか

願いを叶える不思議な像
ジェイ・テッド像(ヤー・テップ廟)

 プレア・アン・チェイ/プレア・アン・チョム前にある、ネアックターと呼ばれる土地の守り神。この像は16世紀に実在した女性と言われ、生前から超能力を持っていたことから、願いを叶える力を持っていると言われる。像の前に膝まずき熱心に拝む人は終日後を絶たず、地元民の信仰の厚さが伺える。

開運祈願!参拝の作法、基本のき

 せっかくだからお寺で願掛け祈願をしてみましょう。でもどうすれば良い?参拝の作法は?基本的なマナーさえ押さえれば問題ありません。澄んだ気持ちで神仏に向き合い、心を込めて祈りましょう。※服装はノースリーブ、着帽は不可。女性は肌の露出の少ない格好で。
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1セット1US$

1.まずは寺院裏にある露店で「参拝セット」を購入。蓮の花2本、ロウソク2本、線香5本で1セット。購入の際には「ソム・モイ・クー」と言えばOK。

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くつ整理のおじさん。
料金は1回500リエルほど。

2.寺院へ。階段前で靴を脱ぎ、本殿へ入ります。

 

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3.仏像の前で横座りします。まずはロウソクに火をつけて立てます。それからお線香に火をつけカンボジア式の拝礼(合掌から両手を三回床につく)をします。

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4.手を合わせて、お願い事を祈ります。祈り方のポイントは「○○が叶ったらバナナをもってお礼に来ます」「祈願成就したら(寺院入口にある)楽器を演奏します」など、成就してからのお礼についても伝えること。

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花をまとめているビニール紐はとる

5.終わったら蓮の花を仏像脇の花瓶にさします。

f1_p08_06_016.線香は本殿外の常香炉に立てて終了。

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