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カンボジアクロマーマガジン33号

文化系お散歩プラン ~プノンペン、シェムリアップのギャラリー&博物館めぐり~

[取材・写真] 吉田 有雅 / 小林 真之輔 / 岡 克哉 [制作]多賀 史文 (クロマーマガジン編集部)

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雨でも遊びに行ける、プノンペンとシェムリアップの文化系屋内施設をコースにしてご紹介。旅行の自由時間に、たまの休みに、カンボジアで「文化系お散歩」をしてみよう!

プノンペン:クメール芸術コース(所要時間6時間)

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St.178付近には美術関連の施設やお店がたくさん集まっており、徒歩で気軽に回れるコース。

①15:15 クメール芸術の新時代を感じる

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 一件目に訪れるのは、カンボジア人現代芸術家イム・リエム氏の画廊「La Gallerie」。カンボジアではアンコールワットなどの遺跡を描く画家が多い中、イム氏は人体を模した立体作品や、微笑む動物や虐殺被害者をテーマにした絵画など抽象的な作品を生み出してきた。鮮やかな配色と力強い構図で見る者を圧倒する画風が人気で、国内でイム氏の作品を飾るお店も少なくない。当画廊では15作品展示されている。

 ラ・ギャラリー La Gallerie
住所 : No.13D, St.178
電話 : 023-722252
開館時間 : 8:00-18:30(定休日 : 日曜午前)

②16:00 悠久の歴史の世界へ誘うクメール芸術の数々

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二件目に訪れるのはプノンペン最大の博物館である「プノンペン国立博物館」。館内では国内各地から出土した遺物を年代ごとに展示しており、西メボンから出土した1mを超す銅像「横たわるヴィシュヌ」や、アンコールトムのライ王のテラスで発見された「ライ王像」、サンボープレイクックから出土した「ハリハラ」など、国内屈指の有名彫刻を多数収蔵している。

プノンペン国立博物館 Phnom Penh National Museum
住所 : St.13 & St.178
電話 : 023-211753
開館時間 : 8:00-17:00
入館料 : 5US$

③17:00 カンボジアアートの明日を担う、若手芸術家たちとの出会い

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 カンボジア国内を拠点に活動している若手アーティストの作品を中心に展示している「ロミート現代美術ギャラリー」。展示内容は月替わりとなっており、常に新しい芸術に出会える場所になっている。

ロミート現代美術ギャラリー ROMEET  Contemporary Art Space
住所 : No.34E1, St.178
電話 : 092-953567
開館時間 : 10:00-12:00/13:00-18:00 (定休日 : 月曜&日曜14:00-)

④17:45 「東洋のパリ」の薫り漂う、優雅な夕暮れ時

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 ここでちょっと一休み。4件目に訪れるのは、植民地時代に建設された邸宅を利用したコロニアル様式のバー「マンション」。築100年でシックで大人っぽい店内にはカンボジア人と西欧人アーティストの絵画が展示されている。夜になるとライトアップされるので、屋外のテラス席も人気。

 マンション The Mansion
住所 : Sothearos Blvd
電話 : 023-217149
営業時間 : 17:00-23:00

⑤19:00 心揺さぶるクメール演芸

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 最後に訪れるのは、プノンペン国立博物館の屋外で19:00より始まる「プラエパカア」。ここでは伝統的な演劇と舞踊、演奏を日替わりで上演している。中でも演劇(ヤエキ―)は、ロミオとジュリエットに似た悲劇で涙無しには見られないほど。尚、6-8月は金・土のみ上演。演目スケジュールは変動的に変わるため事前に電話で確認しておこう。

プラエパカア Plae Pakaa
住所 : St.13 & St.178(プノンペン国立博物館)
電話 : 023-986032(Cambodia Living Arts)
開演時間 : 19:00-20:00
入場料 : 大人15US$、子供6US$

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