カンボジア国内の森林が減少
NPO団体「Open Development Cambodia (ODC)」の報告により、衛星通信が可能になって以来、カンボジアの全国土(約180.000平方キロメートル)のうち、森林部分の割合がその他の部分の割合を初めて下回ったことが分かった。
衛星通信が開始された1973年当時は、国土の72.11パーセント(約140,000平方キロメートル)が森林に覆われていたという。だが、ODCの地図から、昨年(2014年)は、国土の47.7パーセント(約87,000平方キロメートル)が森林部分であり、48.4パーセントが非森林部分、残りの6,9パーセントは河川等の水域であることが分かった。
1973年から2014年の間に、森林面積のうち、密林の割合が、42パーセントから16パーセントまで減少しているが、牧草地などを含む森林は約30パーセントの割合を保っている。
5年ごとの変遷を調べてみると、2004年から2009年の間に減った森林面積の割合が2.87パーセントだったのに対して、その後2014年までの過去5年間で森林破壊が急速に進み、12.5パーセントの森林が失われた。
2013年にODCが発行した地図では、森林面積の割合は2014年の48.4パーセントよりも低い46.3パーセントだったが、その一年間で森林面積が増えたわけではなく、雲のせいで衛星からのデータが例年よりも正確性が低かったためであるという。
カンボジア国内の森林は、長期間を経て、特に密林部分が破壊されつつある。
https://www.cambodiadaily.com/news/for-first-time-non-forested-land-exceeds-forested-land-82966/