国民性と生活習慣・マナー
国が違えば、文化が違う。そんな中でも国教が仏教であるこの国は日本人にとって、比較的理解しやすい国であるといえる。仏教徒に対する尊敬をもって接しよう。
一方で、学歴や所得、身なりで相手の身分を判断する傾向にあり、見栄やプライド意識が強い。逆にそれらが足りなければコンプレックスとなるなど、格差社会における気質の違いも見受けられる。
また、カンボジア人は人前で注意されたり恥をかかされることをひどく嫌う。たとえ、こちら側に否がなくとも、恨みを買わないように注意しよう。
礼儀としては、先に年下の者が鼻のすぐ下あたりで合掌し、「チュムリアップ・スオ(こんにちは)」と挨拶する。これを受けた目上の者は胸の前あたりで合掌して返す。年長者や社会的地位の高い人に対して挨拶をする場合、膝を軽く曲げるのが最も丁寧な作法。反対に、もし相手が子供もしくは友人である場合は、「スオスダイ(やあ、こんにちは)」と挨拶するほうが自然で親しみやすい。
また、僧侶の托鉢に寄贈する場合には、靴を脱ぎ、お経を唱えてもらう間は、合掌の状態を保つ。
カンボジア人同士の会話では、年上には「ボーン」、年下には「オーン」などという呼称を使うため、実は本名を知らない、ということも珍しくはない。
また、雨安居が明けて一ヶ月以内(9月後半〜10月上旬頃)に行われるカテン祭に招待(=寄付の要請)された時には、断らずに小額でもいいので寄付に応じよう。
また最近では、西洋人観光客を主としたガイドやマッサージ店などの観光サービス業は、チップを要求してくることも少なくない。義務ではないが、快いサービスを受けたときは心づけ程度渡すといいだろう。とはいえ、友人など、場合によっては値段をつけることが失礼になることもあり、必ず渡さなくてはならない、ということはない。
喫煙者は少ないが、飲酒はカンボジア人男性にとっては身近な道楽であり、ビアガーデンや家に仲間で集まり遅くまで杯をやり取りする 。ただし、女性の飲酒や喫煙はあまり好まれないため、外国人であってもハメをはずさない程度にしておこう。
当然、ドラッグや買売春、違法な賭博は禁止されている。また、写真撮影にも多少は気をつける必要がある。軍施設や政府関係は言うまでもなく、人物撮影でも児童ポルノなどと疑われるような被写体は避けたい。罪を犯した場合、外国人もカンボジアの法律に基づき厳重に処罰されるので、絶対に関わることのないように。
国民性
一般に、敬虔な仏教徒が多く温和な気質である。また、協調性があり、家族や仲間と過ごす時間を大切にする。役割分担を行い皆で助け合ったり、ひとつのテレビに群がる姿は、昭和時代の日本と重なる部分もある。親日家も多く、言葉が通じずとも目が合えばやさしく微笑み、声をかけてくれる友好的な人が多い。一方で、学歴や所得、身なりで相手の身分を判断する傾向にあり、見栄やプライド意識が強い。逆にそれらが足りなければコンプレックスとなるなど、格差社会における気質の違いも見受けられる。
会話をする上で避けるべきこと
近代歴史や政治が絡む会話はなるべく避けたい。内戦時代の話は以ての外、反タイ・反ベトナム感情も強いため、軽々しく口にしないほうが無難。また、カンボジア人は人前で注意されたり恥をかかされることをひどく嫌う。たとえ、こちら側に否がなくとも、恨みを買わないように注意しよう。
礼儀作法
カンボジアの挨拶は「ソンペア」と呼ばれる合掌の形をとり、相手に大変好印象を与える。礼儀としては、先に年下の者が鼻のすぐ下あたりで合掌し、「チュムリアップ・スオ(こんにちは)」と挨拶する。これを受けた目上の者は胸の前あたりで合掌して返す。年長者や社会的地位の高い人に対して挨拶をする場合、膝を軽く曲げるのが最も丁寧な作法。反対に、もし相手が子供もしくは友人である場合は、「スオスダイ(やあ、こんにちは)」と挨拶するほうが自然で親しみやすい。
また、僧侶の托鉢に寄贈する場合には、靴を脱ぎ、お経を唱えてもらう間は、合掌の状態を保つ。
自己紹介と握手
男性の間では、握手をする挨拶のしかたも浸透しつつあるが、異性や女性同士が挨拶をする場合は、上記のような合掌での挨拶が一般的である。初対面の場合であっても、名前を自分から名乗る習慣はないが、外国人慣れした人の場合は自分から名乗る人もいる。カンボジア人同士の会話では、年上には「ボーン」、年下には「オーン」などという呼称を使うため、実は本名を知らない、ということも珍しくはない。
カンボジア人宅訪問とカテン祭
カンボジア人の家庭に訪問する際には、季節の果物などを手みやげに持っていくと喜ばれる。ホームパーティーなどに招待された時は、気軽に参加すればいい。また、雨安居が明けて一ヶ月以内(9月後半〜10月上旬頃)に行われるカテン祭に招待(=寄付の要請)された時には、断らずに小額でもいいので寄付に応じよう。
チップは気持ちで
チップの習慣はそれほどないが、フランス植民地時代の名残も少なからずある。また最近では、西洋人観光客を主としたガイドやマッサージ店などの観光サービス業は、チップを要求してくることも少なくない。義務ではないが、快いサービスを受けたときは心づけ程度渡すといいだろう。とはいえ、友人など、場合によっては値段をつけることが失礼になることもあり、必ず渡さなくてはならない、ということはない。
飲酒と喫煙
カンボジアの法律では18歳未満の飲酒・喫煙は禁じられている他、飲酒運転も禁止されており、年々取り締まりが強化されてきている。とはいえ、飲酒運転をする人は依然として多く、事故に巻き込まれないように注意したい。喫煙者は少ないが、飲酒はカンボジア人男性にとっては身近な道楽であり、ビアガーデンや家に仲間で集まり遅くまで杯をやり取りする 。ただし、女性の飲酒や喫煙はあまり好まれないため、外国人であってもハメをはずさない程度にしておこう。
法律・タブー
法律や交通ルールはよく改定される為、最新の情報を手に入れるように心がけよう。当然、ドラッグや買売春、違法な賭博は禁止されている。また、写真撮影にも多少は気をつける必要がある。軍施設や政府関係は言うまでもなく、人物撮影でも児童ポルノなどと疑われるような被写体は避けたい。罪を犯した場合、外国人もカンボジアの法律に基づき厳重に処罰されるので、絶対に関わることのないように。