まだ見ぬカンボジアに出会う小旅行へ―現地発カルチャー&旅行情報誌「クロマーマガジン」

シェムリアップでは、日本以外にも韓国、中国、タイ、ベトナムが領事館や領事事務所を置く（ベトナムはバッタンバン駐在による兼轄）ほか、英国、オランダ、フランス、カナダ、ドイツが名誉領事を任命しています。
これら領事団は、シェムリアップ州警察当局とのホットライン・グループを設置して３ヶ月に１度の頻度で会合を持ち、州内の治安・安全状況にかかる情報・意見交換を行っています。

７月に開催されたホットライン会合では、州内で交通事故が頻発し、特に外国人観光客による自転車やバイクに乗車中の事故が多く発生しているとして、自国コミュニティへの注意喚起が求められました。実際に、本年７月には邦人旅行者がアンコールワット遺跡付近を走行中、後方から自動車に追突され、重傷を負いました。また、トゥクトゥクの利用時に横転事故や追突事故で邦人観光客や在留者が負傷する事案も発生しています。

昨年のカンボジアにおける交通事故死者数は１，５９０名でした。約８倍の人口を持つ日本が２，６１８名であったことを考えると、カンボジアの交通事故問題の深刻さが分かります。邦人の皆様におかれては、カンボジアにおける交通上の様々なリスクを念頭に交通事故の予防に努めてください。また、万一交通事故に遭い、近隣諸国や日本に医療搬送が必要になった場合に備え、移送費用をカバーできる保険に加入されるようお勧め致します。

在シェムリアップ日本国領事事務所 所長 米澤 篤

７月度ホットライン・グループ会合