カンボジアクロマーマガジンREP1号
■カンボジアに初めてきたのはいつですか?
2006年です。
■実際に住みだしたのはいつでしょうか?
2018年7月からです。
■どうしてカンボジアで働くことになったのですか?
2009年にシェムリアップ郊外にあるトロペアントム村に旅人180人と小学校を建設しました。その後、半年に一回来て、運動会や卒業式、縁日などのイベントを企画し関わってきました。
その中で学校は子どもたちの《未来》を創ることはできるが、《今》を守ることができないという出来事がいくつもあり、農村部での仕事を創るため法人を立ち上げ家族で移住してきました。
■今の仕事はどういったお仕事ですか?
NPO法人アースツリーの代表として日本とカンボジアを繋ぎ、学校建設や、農村部での就労場所作りを行なっています。
現在は学校と共に働ける場所(レストラン、工房、ホテル)や遊び場、農業が一体となった複合型の学校を竹で建設しています。地球にやさしい竹建築は、お金や知識を得ることが難しかった村人たちの強みを活かした仕事で、試行錯誤しながらやっと辿り着けたという感じです。その竹建築ですが、今やカンボジア史上最大のものとなっています。
村の女性は籐という素材を使いカゴやアクセサリーを作り、それをオンラインや日本の百貨店、マルシェなどで販売をしています。
学校では、地域初の日本語クラス、自分達の課題を解決して仕事にしていくSDGsクラスの授業が行われています。
この複合型の学校は、小さな頃に知り、学び、大きくなったらここでも働くことができ家族が育てられ、その子どもたちもまた知り、学ぶといった循環型の学校を目指しています。
■前はどんな仕事、何をしていましたか?
整体師を7年半、その後世界一周のお金を貯めるためにホテルの配膳、世界一周後は国連UNHCR協会のキャンペーンのアルバイト、その後国連UNHCR協会の職員となり、関西エリアマネージャーとしてファンドレイジングチームの立ち上げ、マネジメントを行なっていました。
プライベートではカンボジアでの幼稚園建設や、学校建設のサポート、学校やイベントでの講演、旅の本を3冊出版、フェスの代表、TED×でのお話しなどさせていただきました。
■どうしてそれをやろうと思ったのですか?
0歳でオギャーと生まれ、20歳で大人と認められ新社会人になったということは、40歳で社会人としての大人と認められる年齢だと思い、ここからは自分で勝負していこうと決めていました。
思うがままにやりたいことをしてきた結果カンボジアでの活動に生きがいを感じ今に至ります。
■今の仕事での楽しいことは何ですか?
日々楽しいです。その中でも特に学校が完成した際や、建設のキリの良いタイミングで村の人たちみんなと行うバーベキューの時間は最高ですね。
■今の仕事での苦労話などあれば。
苦労はあげたらきりがないですが、自分が選んだ場所で選んだ人たちと選んだことをやっているので、問題ありません。
■今後の展開は何ですか?
自然建築のプロ集団と農地をうまく活かせる形を作り、自然を大いに活かした成長の形をカンボジアで広げ、人間、自然、動物が共存しながら気持ちよく過ごしていける方向性を世界に提案していきます。
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