ホーム 新マガジン記事 わたしのロングステイストーリー: 【わたしのロングステイストーリー】高山 良二

カンボジアクロマーマガジンPP7号

■カンボジアに初めてきたのはいつでしょうか?

1992年10月3日から約1年間、PKO(国際連合平和維持活動)でタケオ州に駐屯。その後2002年5月に自衛隊を定年退官し、NPOでカンボジアに赴任。2011年から個人として地雷処理の活動をしながら住むようになりました。

■ロングステイをすることになったきっかけは?

2002年に東京に本部を持つNPO団体の現地副代表として戻ってきました。現地団体の立ち上げ準備、補助金問題など、様々な業務が絡み合い順調とは言えないスタートでした。2004年に帰国し、再度2006年に地雷処理の活動を開始するために戻ってきました。しかし2010年12月、それまで活動を行っていた団体を辞めることにしました。設立当初は同じポリシーでしたが、時間が経つにつれ、自分のポリシーと団体のポリシーが大きく異なってきていることに気づいたためです。大きな団体に入るよりは、自分で方針を決め、出来ることをやる方が自分にはあってると感じ、2011年7月、認定NPO法人国際地雷処理・地域復興支援の会(IMCCD)を設立しました。

■カンボジアに来る前の仕事や生活

陸上自衛隊に36年間所属。施設科部隊(地雷等に携わる部隊)に勤務しました。

■カンボジアでの日々の生活について教えてください

バッタンバン州カムリエン郡タサエンコミューンオアンロック村にて、認定NPO法人国際地雷処理・地域復興支援の会(IMCCD)の活動を行っています。こちらの団体では、地雷や不発弾の処理活動、地域の復興支援活動を村人と一緒に行っています。

地域復興支援活動の一つとして、地場産業の発展支援を行っています。地雷を撤去し、再び耕作可能になった大地で育てられたジャスミン米やキャッサバ芋、マンゴーなどを使って、クマエ蒸留酒を製造。フランスで開催された「Kura Masterコンクール2023」において、ジャスミンスピリッツが「プラチナ賞」を、マンゴースピリッツが「金賞」を受賞しました。

IMCCDで共に活動するメンバーたちと

■大変だったことや現地でのトラブルは?

活動は大変なことが当たり前だと思っていましたが、当初のNPOの立ち上げ段階では、全てが大変なこと、分からないことばかりで試行錯誤の連続でした。カンボジアや日本の多くの皆さんのご協力で一つ一つ前に進んで行ったと思います。トラブルは、常にトラブルの連続でしたが、これもその時その時の状況で解決していきました。

■1カ月の大まかな生活費は?

個人としての出費は、食費が1日三食で5ドル、1ヵ月で150ドルくらい。住居費はNPO法人が出していて、家賃280ドル。電気代50ドルくらいです。

団体としては、最近の円安の影響を受けており、資金不足のために活動停止になる確率が出てきています。そのため団体サイト、SNS、クラウドファンディング等でも支援を呼びかけています。

■ロングステイをしてみたいと思う人に向けてのメッセージ

先ずは、カンボジアの人々とカンボジアのことが好きであるかですね。もう一つは、日本人としてのアイデンティティーを持っていることが大事だと考えています。

IMCCD宿舎

寄稿者の紹介

お名前: 高山 良二(TAKAYAMA Ryoji)

出身:愛媛県

年齢:77才

メール:pag.takayama@gmail.com

Facebook:ryoji.takayama.77


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