カンボジアクロマーマガジンPP5号
■カンボジアに初めてきたのはいつでしょうか?
2010年頃に初訪問。その後、2012年頃から住んでいます。
■ロングステイをすることになったきっかけは?
精米所の建築エンジニアリングの指導の話があったことがきっかけとなりました。その精米所を作るのに1年程かかり帰国となりました。
当時は、食品衛生の指導においても、ハード(仕様仕上げ)の面の不備で手順が煩雑でした。施設、設備、食品業者とも、三者三様だったため、全体的に衛生指導を行う必要がありました。
■カンボジアでの日々の生活について教えてください
今はゴミ拾いボランティアを週4日(月、火、木、金)、朝5時半頃〜12時頃まで行っています。それ以外の日は掃除、洗濯等、私自身の課題に取り組んでいます。たくさんの教えが、日常に転がっていると感じています。
たまに、時間があるときは自転車で旅をしています。人々と出会い地元の話を聞いたり、植物や人々、黄昏写真を撮るのが趣味です。
■カンボジアでの活動は?
清掃活動のその先にある、3M(マナー、マインド、モラル)等の普及啓発活動を行っています。
■大変だったことや現地でのトラブルは?
クメール語に関しては、未だ読み書き、会話もできません。なので少し大変です。また、私は英語も話せませんから、それはもう大変です。特に何か大切な話をする際には通訳が必要です。語学力のある人が羨ましい限りです。
生活面では、シンプルなカンボジア料理は好きですが、香菜をたくさん使っているカンボジア料理は未だに苦手です・・・。
そして、カンボジアでの医療費は全額実費なのでかなり高額です。以前の話ですが、2014頃に、心筋梗塞で入院しました。その時は、3泊4日で135万円程でした。その時は海外旅行保険に入っていたので良かったですが、現在は未加入のため心配です。
とは言え、せっかくの海外ロングステイなので、多少のトラブルは楽しもうと心がけています。と言いつつも、この国の二重価格(カンボジア人向け価格と、外人価格)で、あまりにも違うとついつい怒ってしまったりして、少し反省。怒らないのも一種の修行と考えたりとか・・・。
とりあえず、長く住んでいると、この地にはいろんな修行が向かってきます。日本とは異なり、ルールはあってないような感じ。約束しても守ってもらえないし、感覚で物事が勝手に進んでいて、後でどうするの?って感じになったりと、たくさんの教えが待っていて日々精神修行の場となっています。
ただ、この国の人たちは、仏教国のおかげか、フレンドリーでみんな優しい所がいいですね。ふとしたタイミングでの、微笑み返しにコロッとやられてしまいます。
■1カ月の大まかな生活費は?
生活費としては、家賃、食事代、ガソリン代、電話代等で月に500〜800ドル程度、それとは別に、ビザ、渡航費等ですね。最初にかかる大きな出費としては、生活必需品としての洗濯機や、バイク等ですね。
■ロングステイをしてみたいと思う人に向けてのメッセージ
最初は遊び感覚でカンボジアの生活環境を見てください。ゆっくりしたい人、ビジネスを考えている人、遊びたい人、カンボジアについて勉強したい人など、それぞれの目的により住む場所も変わってきます。できればすでに住んでいる人からアドバイスをもらうのが良いと思います。
そして、普通と違った世界を見てみたい人は私の活動を見に来てください。キツイ、汚い、臭い、たくさんの事が経験できます。収入はないけど、ゴミ袋掃除道具などの出費はついて回ります。
この活動の良いところは、自動的にダイエットができる、我慢強くなれる、言葉の報酬(オークン=ありがとう)を頂けることですね。
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