ホーム 過去のマガジン記事 有閑パパのちい散歩: vol.3 週末ステイat 遥なる古代遺跡

カンボジアクロマーマガジン28号

プノンペンで、世界遺産会議が6月中旬に開かれました。今回、富士山が文化遺産に登録されるとのことで、日本から政府関係、静岡・山梨関係の一団が来訪。 そのTVニュースを見ていた娘が、「パパ、セカイサンって何?」と素朴な疑問を寄せ、私は危うく食べかけていたパンでのどが詰まるところでした。。「そう いえば、カンボジアにも次の候補地があるって聞いたよ。行ってみたい?」という私の切り返しに、「いきた~い」と娘は全面降伏。という訳で、その週末プノ ンペンから車で4時間半をかけサンボー・プレイ・クック遺跡を訪問しました。コンポントム市内から遺跡への道中は大冒険感覚・・欝蒼と広がる森を前に、気 分は既にアンリ・ムーオ・・です。。。

 

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遺跡の手前で車をとめ、眩い木漏れ日をくぐりぬける様に歩き出した私たちの前に、次から次へとレンガづくりの寺院と環濠に囲まれた都城の片鱗が現れていき ます。中には法隆寺夢見堂と似た祠堂もあり、1400年前に存在していた国際交流の跡に驚嘆するばかりでした。ガイドさんにお聞きしたところ、アンコール 王朝以前の7世紀からインド、中国との交流拠点となっていたこのエリアは当時二万戸の家が並び、10万人以上の居住が史料に記されているそうです。林の中 でのランチの時間をまじえ、半日かけたっぷりと遺跡を散策しました。

遺跡見学の後は近隣の「サンボー・ヴィラージュ」で宿泊。やすらぎを感じながら、一家団欒と晩酌を楽しみました。その晩、娘の寝顔を見ながら、1000年 の時空を超えひっそりと生き残ったきたサンボー・プレイ・クック遺跡が、今後著名になっても今の素朴さを失わないで欲しい、ディズニーランドの様な観光地 にはならないで欲しいと思いながら、床へつきました。窓の外は満天の星があふれ、森のささやきと川のせせらぎが音もなく、深い眠りについた私の上を永遠の 天の川の様に流れていきます。

以上

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素敵なカンボジアに出会う小旅行へ―The trip to encounters unknown cambodia