僧侶がダンスクラブの騒音に物申す
シェムリアップのワットダムナック寺院の僧侶が、オールドマーケット近くにあるダンスクラブに対し、騒音被害の訴えを起こしている。訴えられたダンスクラブは、今年11月に火事を起こし、オーストラリア人を含む5人の死者を出したダンスクラブ「ヒップホップ」。同ダンスクラブは火災から僅か3日後に営業再開している。
クラブからもれる騒音は毎晩遅くまで続き、周辺住民の悩みの種だ。
今回の訴えの主導者は、ワットダムナック寺院のチョム・チョムラオン高位僧侶。「寺院は僧侶たちが仏門の研究と瞑想に集中するために、静かな場所でなければならない。我々はダンスクラブの騒音を今後一切無くすよう、僧侶100人の署名をもってシェムリアップ市当局に訴えた」と述べた。
一方、シェムリアップのプラトン市長は「私は未だその署名書を拝見できていない。しかしながら、そのような訴えを受けた場合、当局は解決に向けて協力する意向である。」と述べている。
ヒップホップは地元の若者たちに人気のダンスクラブで、オールドマーケットからも近く、外国人客も少なくない。今年11月には電気配線不良から生じた火災で、カンボジア人4人、オーストラリア人1人が死亡している。火災後すぐに営業を再開していた事から、地元住民から不謹慎だという声も上がっていた。