【シェムリアップ】カンボジアで地雷探知に活躍する巨大ネズミ
シェムリアップ- カンボジアでは、アフリカオニネズミと呼ばれる大型のネズミが地雷探知作業で重要な役割を果たしている。体長45センチ、体重1.5キロにもなるこれらのネズミは、地雷に使用されるTNT(トリニトロトルエン)の匂いを敏感に察知し、専門家に危険箇所を知らせる。
国際NPO団体「APOPO」でネズミの調教師を務めるモット・スレイモム氏は「これらのネズミと作業していて、地雷を見逃したことは一度もない。本当に信頼している」と語る。
30年間の紛争により、カンボジアでは約4500平方キロメートルの土地に戦争の残骸が散乱している。2004年の調査では全25州、約半数の村が影響を受けており、2018年時点で1970平方キロメートルが未処理のままだ。
APOPOは地雷探知犬チームも運用しているが、現場監督のアルベルト・ザカリアス氏によると「犬とネズミは訓練可能で友好的なため、他の動物より優秀」だという。
1992年に公式に開始された地雷除去作業により、これまでに110万個以上の地雷と約290万個の爆発性戦争残存物が撤去されている。
写真はAP Newsより
=====================
※記事全文(AP Newsより)※



