【シハヌークビル】シハヌークビルが日本の支援で近代的物流ハブに
プノンペン — 独立行政法人国際協力機構(JICA)がカンボジア最大の沿岸都市シハヌークビルを競争力のある物流ハブに変革するため、大規模インフラプロジェクトを支援している。
7月30日、公共事業運輸省のペン・ポネア大臣とJICAカンボジア事務所の讃井一将所長が「シハヌークビル港を地域港湾・物流ハブに変革するマスタープラン開発プロジェクト」の協議録に署名した。2026年1月から24か月間でマスタープランを策定し、シハヌークビル自治港を地域物流センターに発展させる計画だ。
シハヌークビルは同国の国際貿易量の大部分を担うが、ベトナムやタイの港湾インフラ改善により競争が激化している。日本の技術支援により港湾・物流システムを強化し、輸送コスト削減と輸出競争力向上を図る。
さらに7月28日には、土地管理・都市計画・建設省とJICAが19億3800万円(約1300万ドル)規模の「全国連続運転基準点ネットワーク設置プロジェクト」を開始した。高精度測位システムの全国ネットワーク構築により、土地登記や都市計画、インフラ開発を強化し、土地取引の透明性向上と不動産市場成長を促進する。
この2つのプロジェクトは、カンボジアが中高所得国を目指す中で、沿岸地域の包括的発展を推進する日本の戦略的支援を示している。
写真はKhmer Timesより



