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カンボジアクロマーマガジン30号

住んでみた、働いてみた「カンボジア」 プノンペンで働く日本人の本音トーク

[取材・文] 小林 真之輔 / 小見山 紗織 

オッパニャハー!(問題ない!)との闘い

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F.Tさん:とにかく言うこと、ね。ビジネスでもそれはあてはまりますね。車のビジネスでも、いくらクオリティのこと言っても、動いているならいいじゃんっていう感覚。もうそんなのとの闘いだよ。
I.Yさん:オッパニャハー、オッパニャハーって言ってね(笑)
F.Tさん:本当にそう。レストランも大変です。オッパニャハーって言って完結しちゃうんで、僕のところまで問題が上がってこないんですよ。
I.Yさん:報告しないで自分達で決めちゃう事ありますよね。日本人が責任感が強すぎるところもあると思いますが…。カンボジア人って自分の中で締切を決めちゃうんですよね。こっちは「今日中にやって」って必死に訴えるんだけれど。日本人は細かいところまで気にするから、そこまでしないと納得しないっていうのをわかってもらえるかどうか。
H.Hさん:国民性なんでしょうか。それとも教育の違いなんですかね。
I.Yさん:国民性もあると思う。ナァナァのまんま過ぎていく感じ。
F.Tさん:駐在の場合でも日本側からのプレッシャーがあって、その中で結果を出さないといけないじゃないですか。
I.Yさん:日本との間にいるのは辛いですね。ココの状況を日本に説明するのもみなさん苦労しますよね。
H.Tさん:私のカフェでも日本的なサービスを初めに教育するんですが「どうしてそんなことやらなくちゃいけないの?」から始まります。それからあんまり言い過ぎるといけないのかな、と思って任せるようにしたら、カンボジア人のお客さんが増えたんですよ。我々がカンボジア人を理解しなければいけない面もあると思うんです。コーヒーの移動販売のほうは60人くらい居ますが、我々が目指しているものは「団結力」です。困っている人が居たらそれをみんなでフォローする。そういう団結力を身につけたいんですけれど、これがなかなか難しい。
I.Yさん:農村でも昔から田んぼがあって果物がそのへんに実っていて、そんなに助けてもらうことも必要じゃなかったんでしょうね。
H.Tさん:教育の違いもあると思うんです。日本なら体育とか運動会とか、団体教育があるじゃないですか。こっちはそれがない。日本人は子供の頃からそういうところで育っているから「みんなで力をあわせてやろう」という意識がありますけれど、カンボジア人にそれを教えるのは一番難しいですね。

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