ホーム 過去のマガジン記事 シアヌークビルの潮風: vol.12 今年の雨季はやはり気まぐれ?

カンボジアクロマーマガジン29号

 

2013年の雨季は、昨年より早く5月に始まったと前号で書いたが、気象台で雨量を調べてみると、4月188ミリ、5月237ミリ、6月352ミリ、7月589ミリ、と増える一方、8月に入って再びミニ乾季宣言が出て320ミリと減少に転じ、4ヶ月合計では、昨年対比で400ミリ増となっている。ミニ乾季が発生するほど天候不順、雨季期間も短縮され、しかし降ればどしゃぶり豪雨となり、やはり今年の雨季は気まぐれな空模様である。

前号で紹介した日本料理店の「侍」と「SushiDiningBlue Ocean」も7月にオープン。特に「侍」の開店パーティは7月7日に開催され、驚いたことに来客は日本人・欧米外国人よりもカンボジア人が多かった。それだけ、カンボジア人の日本食への関心と経済的余裕のある人達が増えていることの証左であろう。

 

また、飲食分野に加え、医療分野でもその改善と競争が始まっている。まず、当地で一次診療と応急処置を受ける病院として、とりあえず信頼のおけるCTクリニック(同院長のDr. Lik Kim Hourは、シアヌークビルのレファラール病院の副医院長でもあり、且つ、我がよき親友)で、クリニックの名前の文字通り、CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影装置,米GE製)を導入して、クリニックも本院に加え、同検査室と病棟を増床した分院を併設させた。

 

加えて、新規SihanoukvilleInternationalClinicとErico InternationalClinic(韓国系)と名前も額面通り、国際的(?)か、それとも、意味深長と捉えるべきか?その医療水準はまだ十分な信頼はおけないレベルかもしれないが、クリニックもその数が増えて来て、クリニック間での患者獲得競争が始まって来ているとも言える。

 

さらに、Modern Laundry(洗濯屋)、Modern Furniture Shop(家具屋)、New Modern Shoe Shop(靴屋)という、何故か?すべてModernという形容詞がついたお店が次々新規オープンして、シアヌークビルの市内もその変化が著しく、モダンな港町になって来ている!

 

ところで、当地の電力事情は、前号ですこぶる悪く停電頻発と書いたが、今号では目覚ましく改善され停電の頻度がかなり少なくなったと言い換えたい。シアヌークビルから北方のスタンハブ地区にあるマレーシア支援の石炭火力発電所が稼働し始め、その電力が首都プノンペンへの送電に加え、シアヌークビルにも送電され始め、その量的増加で停電する頻度が大幅に改善されて来ている。残念ながら、価格の方は、まだ高止まりではあるが。

 

更なるインフラ改善は、鉄道の運行開始と港への引き込み線の完成である。先日、輸入された石炭をカンポットに移送する貨物列車が港の前を通過する時に幸運にも遭遇した。今後は、輸入石炭、輸出米等これまでの道路輸送に加え、鉄道輸送も加わり、カンボジア唯一の深海港湾であるシアヌークビルと首都プノンペン初め、他地域との物流輸送方法も多様化する方向に変化することが大いに期待される。

 

ところで、当地の在留邦人の数だが、これまで大凡20名前後であったのが、段々増えて来ており、その中身も従来からのODA事業関係者、当地での観光飲食個人事業関係者、そして進出日系製造業関係者に加え、新たに中華系紳士服工場が州内に設立され、その工場は日系バイヤー向けで、その生産品質管理業務を行う人達も新たなグループとしてシアヌークビルの在留邦人となられた。これから乾季に入れば、日本からのシニア長期滞在者も戻って来られ、シアヌークビルの日系社会もおそらく40名近くになることになり、これまた急速に成長して来ている。

 

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日本料理店 侍

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SushiDiningBlue Ocean

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CTクリニック

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鉄道

 

 

タイキ工場改造進行中!

(株)タイキのCFS倉庫改造工事がいよいよ8月に始まり、ミニ乾季が幸いして豪雨の影響を受けず、倉庫内部の改造、外部併設食堂・トイレ・駐車場建設等、これまで順調に進行して来ている。駐在される工場長も着任され、同時に各種許認可取得、並びに工員・スタッフ採用も着実に進めており、11月からの試験生産開始を目指している。

 

また、レンタル工場も予定通り、10月末には完成引渡し、同時に緊急電源用発電機2基の追加設置も同時に完了する予定であり、これでポートSEZのインフラは完全竣工することになる。カンボジアで唯一の臨海工業団地であるシアヌークビル港経済特区への入居に強い関心を示す投資企業の来訪も続いており、次なるテナント企業の獲得が大いに期待される。

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タイキ工場


服部 寛 (はっとり ひろし)

2006年5月、三井物産を早期退職後、プノンペン経済特区開発の仕事で、初めてカンボジア訪問。その後、2009年-2011年はJODC(現HIDA)専門家、2011-2013年3月まJICA専門家としてシアヌークビル港経済特区のマーケティング・企業誘致・運営指導業務に従事。2013年4月からは独立して、シアヌークビル港湾公社SEZ部長付顧問となり日系企業誘致アドバイザー兼同港経済特区進出コンサルタント[日本本社(株)パクト・コンサルティング&ツーリズム)代表取締役]として新たな日系企業進出支援業務に取り組んでいる。 週末には、大自然一杯の碧い大海原に乗り出し、爽やかな潮風に吹かれて、大好きなフィッシングとシュノーケリングを楽しみ、そして疲れた身体と心はスパで癒してまた仕事パワーを回復している。
E-mail: hattori183[アットマーク]yahoo.co.jp 携帯: 016-955-108

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