ホーム 過去のマガジン記事 シアヌークビルの潮風: vol.11 シアヌークビルは大変貌!

カンボジアクロマーマガジン28号

2013年の雨季入りは、昨年より早く5月に当地の気象台は雨季入り宣言(日本の梅雨入り宣言と同様)を出し、いよいよ雷鳴轟く豪雨が降り始めた。3月末 には、ここ数年来で初めてシアヌークビルのインデペンデンスホテル横、同海岸の反対側にある貯水池がついに干上がってしまった。その為、市内で断水が頻 発、運悪く発生したゲストハウスの火事では、その消火活動に大きな支障が発生した。しかし、その貯水池も今は恵みの雨で水位を回復している。

 

ところが、6月に入って再びミニ乾季と宣言され、これまた、まるで雨季が終わったかのような青空晴天が続いている。天候不順(というより気まぐれ天気 か?)に加え、シアヌークビルの加速化する変貌の例として、日本人出資経営の施設の出現がある。それらは、海の家や日本食レストランの開業。まずは、シア ヌークビルの大衆海岸であるオーチティルビーチにオープンしたBlueOcean。BlueOceanとは、文字通り、「青い海」という意味だけでなく、 ご存知か、実は「競争者がいなく先駆者利益が享受できる未開拓地」という意味もある。しかし、今のシアヌークビルは、ビーチ・リゾート地として、もはや Blue Oceanではなく、Red Ocean(過当競争)になりつつあるのではないかと思うくらい目まぐるしく変わって来ている。

 

先日、「労働者争奪戦」(外資に沸くカンボジア)というセンセーショナルなNHKドキュメンタリー番組を観たが、そのテーマは労働者だけでなく、観光分野 でも始まっているのでは?と思わざるを得ない。BlueOceanの系列で市内のランドマークであるライオン像広場に「Ryoma:龍馬、幕末の革命児が シアヌークビルに飲食革命を起こすか!?」という広島風お好み焼き屋ができた。お好み焼きと言えば、大阪人の私はその味に結構うるさい方だが、これは中々 の味でいける!また、「NYAM」(クメール語で食べる)というクメール料理専門のレストランも登場。オーナーは市内でクメール料理を教えている料理教室 「Khmer Kithchen」のマダムで、店構えも中々オシャレ。そのお味も大衆料理から一歩抜け出した上品なもので、私の舌も思わず「CHUUNGANI!うま い!」と言わせたほどである。更に、「Sushi Dining」と「侍」という名の日本食レストランも近々オープンするとのことで、首都プノンペンに続き、ここシアヌークビルも既存の4店(空・海、葉っ ぱ、カフェすし、サンセット)に加え、いよいよ日本食「顧客争奪戦」が始まろうとしている。

 

ところで、当地の電力事情は、依然すこぶる悪く停電が頻発しているが、今年の乾季は特に酷くなり、前述の渇水断水とのダブルパンチで、酷暑の中、エアコン も動かないと夜も寝つけず、期待のスタンハブ石炭火力発電所の稼働もまだ実現しておらず、我が家もいよいよ発電機の購入を真剣に考えざるを得ない状況に 陥った。しかし、幸い、雨季が早めに来てくれたので、我が家の追加投資もなしで済ませることができた。

 

siokaze3広島風お好み焼き屋「RYOMA」

siokaze1Blue Ocean

 siokaze2Nyam

 ポートSEZに新たな顔が入居!

前号で紹介した大阪の中堅企業(化粧品・化粧用具製造)とは、(株)タイキという会社で、シアヌークビル港SEZでは、「縫製パフ」と呼ばれる、女性のお 化粧用コンパクトに白粉と共に入っているスポンジを生産する。今年の秋の生産開始を目指して、これから投資申請、工員・スタッフ募集と海外研修、CFS倉 庫改造工事等など、順次、各プロセスが進行中である。また、SEZセンター前のレンタル工場(30mx 90m=2,700m2)もその建設が順調に進んでおり、今年10月には予定通り完成する見込みである。
今秋には、またひとつ新たな発展がポートSEZの歴史の1ページを作ることになろう。


服部 寛 (はっとり ひろし)

2006年5月、三井物産を早期退職後、プノンペン経済特区開発の仕事で、初めてカンボジア訪問。その後、2009年-2011年はJODC(現HIDA)専門家、2011-2013年3月まJICA専門家としてシアヌークビル港経済特区のマーケティング・企業誘致・運営指導業務に従事。2013年4月からは独立して、シアヌークビル港湾公社SEZ部長付顧問となり日系企業誘致アドバイザー兼同港経済特区進出コンサルタント[日本本社(株)パクト・コンサルティング&ツーリズム)代表取締役]として新たな日系企業進出支援業務に取り組んでいる。 週末には、大自然一杯の碧い大海原に乗り出し、爽やかな潮風に吹かれて、大好きなフィッシングとシュノーケリングを楽しみ、そして疲れた身体と心はスパで癒してまた仕事パワーを回復している。
E-mail: hattori183[アットマーク]yahoo.co.jp 携帯: 016-955-108

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