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ホーム マガジン カンボジア経済: 第30回:フン・セン首相が訪日  安倍首相とも会談

カンボジアクロマーマガジン40号

 カンボジアのフン・セン首相は、7月4日に東京で開催された日本・メコン地域諸国首脳会議に出席するため、日本を訪問しました。この際、安倍首相とも会談し、二国間関係の強化にも取り組みました。また、プノンペンの水道への支援を行っている北九州市を訪問し、親交を深めました。

第7回日本・メコン地域諸国首脳会議

 7月4日、東京において、第7回日本・メコン地域諸国首脳会議(日・メコン首脳会議)が開催されました。出席者は、安倍晋三首相、フン・セン・カンボジア首相、トンシン・タンマヴォン・ラオス首相、テイン・セイン・ミャンマー大統領、プラユット・ジャンオーチャー・タイ首相、グエン・タン・ズン・ベトナム首相です。
 「東京戦略2012」の成果を確認し、「質の高い成長」の実現を目指すための今後3年間(2016年~2018年)の取組として「新東京戦略2015」に合意しました。日本は、今後3年間で7500億円以上のODAを供与する計画です。各国からは、日本が「質の高いインフラ・パートナーシップ」に基づきメコン地域における「質の高いインフラ投資」を推進していくことへの強い期待が表明されました。

日本カンボジア首脳会談

 7月4日、安倍晋三首相は,フン・セン首相と会談しました。
 安倍首相から、日本は「質の高いインフラ・パートナーシップ」の下、今後もカンボジアのインフラ整備及び地域の連結性強化を支援していく、近年のカンボジアへの進出日系企業の増大を更に進展させるために、投資環境整備に向けた一層の取組を期待すると述べました。更に、「質の高いインフラ」を重視し、高速道路・都市交通の整備を含め、しっかりと協力していきたいと述べました。フン・セン首相からは、近年の日本企業の投資増加を高く評価し、電力料金の引き下げなど投資環境整備に向け取り組んでいきたいと述べました。
 フン・セン首相から、カンボジアへのPKOに日本が初めて自衛隊を派遣したことに感謝しつつ、日本の国連PKOでの役割の拡大など「積極的平和主義」に対する高い評価と支持が表明されました。日本の国連改革に向けた取り組み及び日本の常任理事国入りを支持するとの発言もありました。

フン・セン首相 北九州市等を訪問

 フン・セン首相は、7月5日、北九州市と山口県下関市を訪れました。外国の政府首脳が北九州市を訪問するのは初めてとのことです。
 フン・セン首相は、産業用ロボットメーカー「安川電機」本社を見学しました。また、下水処理施設「日明浄化センター」を訪問しました。また、JETRO主催のセミナーでカンボジア経済をテーマに講演しました。高い経済成長を維持している現状を説明し「日本企業の投資意欲が高まることを期待している」と訴えました。
 北九州市は、1999年から、カンボジアの水道分野に多大な技術協力を行っています。フン・セン首相も「これまでの活動に心から感謝する」と述べました。


 日本は、カンボジアに対して、独立の際の支援、内戦終結のための支援、内戦後のPKOの派遣、ODAの供与など、様々な協力を行ってきました。カンボジアでは、政府でも国民レベルでも、これらの協力について感謝しており、日本に対する親近感も強いものがあります。「親日国」であるカンボジアと、日本との関係が更に強化されることが期待されます。


鈴木 博(すずき ひろし)

2010年にカンボジア総合研究所を設立。
2007年からカンボジアに住んでいます。
ブログ「カンボジア経済」もご覧ください。
ブログ: http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh

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