ホーム 過去のマガジン記事 特集: 甦るカンボジアシルク -途絶えた伝統の復活-

カンボジアクロマーマガジン7号

甦るカンボジアシルク -途絶えた伝統の復活-

<取材/文/写真:クロマーマガジン編集部> 参考文献:森本喜久男著『カンボジア絹絣の世界』(NHK出版)

 

大切なのは「動機」

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IKTTの基本目標は「伝統織物の復元」「織物技術の継承」であるが、もうひとつの重要な理念に「仕事をしながら給料をもらい、その過程で技術を学び、身に着けていくことで生活していけるようになること」がある。

 

IKTTのスタッフは総勢約400人。その多くは農村の貧困層の女性であり、中には孤児や障害者もいる。日々の食にすら困っている、いわば「弱者」に仕事を与えることがIKTTの役割であると森本氏は言う。「一番大切なのは動機。食べるために、生活のために働く。それが彼女たちの強いモチベーションになり、結果的にすばらしい布が生み出されている」

 

クオリティに対するこだわりは強く、妥協はない。職人たちの給料は能力によって決められる。「きれいなものを作るのは当たり前、それ以上のものを作らなくてはだめ。一番大事なのは心。それを作りたいと思う意思」

 

「古い布は年数が経って使うほどやわらかく、しなやかになる。シルクは強いので年月が経って表面がすれていっても織り組織は残ります」

 

しかし「未だ昔の布の復元には至っていない」と森本氏。だが豊かな自然環境と昔ながらの村を再現した「伝統の森」で、甦る日は近いかもしれない。

 

shop

伝統の森
住所:No.472, Rd. to Lake, Siem Reap
電話:063-964-437
営業時間:7:00-11:00/13:00-16:00 
日曜は工房見学不可
URL:http://iktt.esprit-libre.org/
工房見学可(事前予約が望ましい)
希望者はシルクハンカチの染色体験ができる。滞在施設あり
場所:シエムリアップの北、アンコールトムの遺跡からさらに15キロ。プリアカン寺院の門前を越し左に曲がる。未舗装の赤土の道を進み、ピアックスナエンと呼べれる地域にある。バンテイスレイ寺院にほど近いシエムリアップ川のほとり。シェムリアップ市街

 

クメール伝統織物研究所(IKTT)
1階は工房で見学可能、2階はショップ&ギャラリーになっている。
住所:No.472, Rd. to Lake, Siem Reap
電話:063-964-437
営業時間:8:00-18:00
(日曜は工房見学不可)

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