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カンボジアクロマーマガジン29号

各国のフリーペーパー編集部がコラボしてお伝えするアジアン便り。今回は、各国の朝ごはん事情です。

ベトナム Vietnam

 

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男性にも女性にもトッピングは焼肉が人気

朝からがっつり焼肉ご飯

 

 外食文化が根付くベトナムの朝。早い時間からあちらこちらで屋台が立ち、人々の一日が始まる。ベトナム風サンドイッチのバインミーから米麺ブンにフォー、フーティウ、おこわ…。数えればきりがないほどベトナムの朝ご飯は実にバラエティに富んでいる。どれにしようか目移りしてしまいそうだが、ホーチミン市に来たらぜひ試してほしいのが砕き米の皿飯「コムタム」だ。精米時に砕けてしまった米で炊いたご飯の上に、好みのおかずをのせて食べるホーチミン市定番の朝ごはんで、トッピングのおかずには甘辛く味付けしたポークリブ焼肉が特に人気。朝ご飯には重たい…と思うかもしれないが、米がさらさらしているので軽く、魚醤ヌックマムダレとの相性も抜群。焼肉でも案外ぺろりと食べられてしまうのだ。炭火を使う店も多く、香ばしく焼かれたジューシーな焼肉は食欲を刺激してくれること間違いなしだ。コムタムのおかずは、焼肉のほかに目玉焼きや炒り豚皮、ひき肉と卵の蒸しもの、イカの肉詰め、骨付き鶏もも肉や肉だんごなど。どれもしっかり胃にたまりそうなおかずばかりだが、これこそがホーチミンっ子の元気の源になっているのかもしれない。

 

文:大久保 民(ベトナムスケッチ)
http://www.vietnam-sketch.com

 ベトナムの生活・観光情報を余すところなくお伝えする、ベトナム初現地日本語情報誌。A4サイズにリニューアルし、内容もさらにパワーアップ。ハノイ、ホーチミン市、ダナンなど、ベトナム全土の旬の話題をご提供。

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ミャンマー Myanmar

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シャンカオソエアトゥ。食堂ではチキンスープがついているのが一般的。

ミャンマー香るシャンカオソエ。

 

 ミンガラーバ!
 よく、日本からくる方にミャンマー料理って「タイ料理とインド料理、どっちに似てる?」と聞かれます。ミャンマーの食事って、なかなかイメージがわかないようですね。ミャンマーの食事をひとことで表すと・・・うーん、確かに難しい。
 ミャンマーは、日本の約1.8倍の国土をインド・中国・ラオス・タイ・バングラディッシュに囲まれています。日本料理とひとことでいっても、沖縄、九州、関西、名古屋、東海、関東、東北、北海道いろんな料理がある様に、ミャンマーにも沢山の料理があります。日本米の様なお米の取れるシャン州。海鮮料理のおいしいヤカイン州。地方や部族によって、味もおおきく変わります。
 今日はそんななから、ミャンマーの東に位置するシャン州の朝ごはんをご紹介します。
 シャンカオソエ。もちもちとしたお米の緬に、香り豊かなソースをかけていただきます。ソースの中身は、ナッツ・唐辛子・パクチー・ねぎ・チキンスープ・その他たっぷりの香辛料。スープがあるものをアイェ(A yay)、スープがないものをアトゥ(A Thote)と呼びます。わたしのお勧めは、断然アトゥ!ナッツのコクの中に、ぴりりと響く香辛料。高温多湿なヤンゴンの朝にぴったり。シャンカオソエは屋台でもミャンマー料理屋でも気軽に食べられる料理です。ちなみに、シャンカオソエは細麺。太緬派のあなたはミーシィ(Myeeshay)をどうぞ。ソースやスープはおなじ味なので好みや気分で変えるのもいいですね。
 チェーズーテンバーデ!

 

文:加藤侑子(KANARAY)

「完全地元密着」「地元社会貢献」をテーマにミャンマーとASEANを情報でつなぐ無料情報誌。KANARAYはミャンマー語で「ちょっと待って」「ちょっとちょっと」という意味の言葉です。ちょっと立ち止まって、手にとって、読んで下さった方が笑顔になる。そんな雑誌を目指し、経済・生活・趣味スポーツ・現地インタビューなどなど、多彩な現地の“生”情報をご提供します。10月末プレ創刊号をおたのしみに!

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ラオス Laos

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ラオスのソウルフード「カオピヤック」。ファンになる日本人も多い

朝からしっかり、もち米

 

 朝起きると台所ではもち米を蒸した蒸気が立ちこめている。横では唐辛子とニンニクの焼けた香ばしい匂い。程よく焼けたら、川魚、塩、籾殻を入れ発酵させた鼻にツンと来る発酵調味料と野菜類を叩き合わせ、ヂェオという辛みタレを作る。茹でただけの甘みを残した野菜と共に、熱々のもち米をがっつり頬張り、ラオス人家庭の朝は始まる。
 最近は、朝食を作る時間のない主婦も増えてきた。出勤途中に立ち寄る米製粉のうどん「カオピヤック」はラオスのソウルフードともいえる。日本のうどんよりもモッチリとした食感で、つなぎは片栗粉だという。スープは鶏ガラと豚骨を合わせたあっさり味。鶏肉やカリカリに揚げた皮付き豚肉をトッピングする。外食ではこの他、米製粉を溶かして薄く延ばし蒸気に当てたもので具を巻いた、バンクワンという生春巻きも人気。町中にカフェも多くなり、昔からローカルにも人気のあるフランスパンのサンドイッチが旅行者には印象が強くなりがちだ。しかし、米の形は違えども、ラオスはやはり米食文化だといえる。

 

文: テイスト・オブ・ラオス

ラオス初の日本語媒体。2009年創刊の季刊誌(年4回:32,000部)。首都ビエンチャン、古都ルアンパバーンを中心に、一部、日本、ベトナムでも配布を行う。便利な主要都市マップとお薦め店インデックス。ラオスの各分野に根ざした執筆陣によるコラムも必見。
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インドネシア Indonesia

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ナシ・ジンゴの中身

お腹が空いた分だけ食べる、「ナシ・ジンゴ」

 

  インドネシアの家庭では、日本のように朝・昼・夜の食事の区別がはっきりとない。朝にまとめて何種類かのおかずをつくり、それを1日の間でお腹が空いた時に好きなだけ食べる。 夜には野菜炒めなどがプラスされることもあるが、基本的には“食事は家族揃ってするもの”という感覚もあまりない。朝ご飯の食べ方も自由。お腹が空いてなければ食べないし、スナックやお菓子で済ませることもある。一人暮らしの私はというと、朝食を作ってくれる人もいないので毎朝お気に入りの場所でご飯を買ってオフィスで食べている。私のように「道ばた購入スタイル(一人暮らし寂しいスタイル)」のスタッフも実は多い。買うのは決まって「ナシ・ジンゴ」。面白いことに、ナシ・ジンゴは昼間はみかけない。夜遅くから朝にかけてお決まりの道ばたでおばちゃんが自転車をおしたり座ったりしながら売っている。少量のごはんに少量のおかず、主に焼きそばやサンバル(辛味調味料)、鶏肉の炒めものなどが入っている。小腹を満たすのにぴったりのサイズで、値段はRp.4000(約40円)程度。「ジンゴって何?」と聞いてもインドネシア人も知らないようだ。はじめて聞いたときは、ジンゴさんという朝食の名人が昔々いたのか?はたまた密林が生い茂るジャングルを英語でものすごく発音よく「ジンゴ」と言ってるだけか?とおもったが、ジャングルには程遠いほどのおかず量だ。しかし、ナシジンゴは毎朝食べても飽きのこない最良の朝ご飯。炊きたての白飯と甘辛いおかずは、昼ご飯の食欲を削ぎ落とすこと無く、毎朝私たちを迎えてくれるやさしい存在なのだ。

 

 文:青松  知加(アピマガジン)

2002年4月バリ島で創刊。 2ヶ月に1回(奇数月15日)発行。バリ島を中心に、ジャカルタ、ジョグジャカルタ、スラウェシ島、ロンボク島などインドネシア中の観光情報や最新情報を紹介。地元編集部ならではの土着した生活術、地域密着情報、インドネシア人スタッフと力を合わせ、日々取材に走り回っている。

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フィリピン Philippine

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味の濃いロンガニーサは、日本人にとってなかなかパンチのある朝ごはんだ

朝からガッツリ、フィリピンの朝ごはん。

 

 フィリピン人の朝は早い。早朝から街のベーカリーショップが次々と開店し、朝食の顔となる焼きたてのパン「Pan De Sal パンデサル」を求め人が群がる。パンデサルとはスペイン語で塩のパンの意。しかし、実際食べてみると塩味はせず、ほんのり甘く口当たりも軽いので、なにもつけずにいくつも食する事が出来る。とにかく食べやすいパンなのである。価格も小ぶりサイズが1コ約5円と良心的で、1世帯あたりの平均人数が5名を超えるこの国では1度に40個、50個買っていくのも珍しくない。忙しい人はこれにコーヒーを合わせ朝食を済ませるが、基本的にはフィリピン人は朝からゴハンを食べる習慣がある。
 日本人にとっての典型的な朝食ご飯、味噌汁そして納豆は、フィリピン人にとってのガーリックライスとロンガニーサそして目玉焼きに当る。ガーリックライスは粘り気のないフィリピン米で作ると絶妙な仕上がりだ。そして挽肉に砂糖を入れて腸詰した、フィリピンのソーセージと呼ばれているのがロンガニーサ。濃い口なのでガーリックライスがどんどん進む。朝から食べるには少々胃に負担が掛かるメニューだが、腹持ちがよいのでランチまでお腹がすくことはない。カロリーが高い朝食も、暑いフィリピンではエネルギーとして消費されるだろう。次第に膨れる下っ腹が気になりながらも、私はこれからも朝食にロンガニーサを頬張っていくつもりだ。

 

文:折田航大(フィリピンプライマー)
http://primer.ph

ライフスタイル関連の情報を中心に、フィリピンのあらゆる情報を網羅した比国で初の日本語情報誌(月刊・無料)。フィリピン生活を快適に過ごすアイディアや情報満載のウェブサイトも運営しています。
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インド India

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アールー・パラーターとチャイのセット

やはりスパイスは欠かせません。インドの朝ご飯。

 

 インド人はカレーばかり食べているイメージがありますが、正解はカレー”味”のものばかり食べている、といった所でしょうか。インド人にとって、カレー味を作るスパイス(マサラ)は日本人にとっての醤油と同じ、インド料理にスパイスは欠かせません。
 まず朝ご飯の定番1品目は「チョレ・バトゥレ」。チョレはひよこ豆のカレーの事で紅茶を使って茶色く色付けをするのが特徴。バトゥレは小麦粉を水で練って円形に伸ばしたものを油で揚げたパンのようなもの。朝に食べるには重たいメニューのような気もしますが、インドの人が大好きな朝ご飯メニューです。
 2品目は「アールー・パラーター」。全粒粉の小麦粉を水で練って作った生地の中にスパイスで味付けしたマッシュポテトを詰めて丸く平らに伸ばし焼いたもの。アールー(ジャガイモ)が最も定番の具ですが、他にもカリフラワーや大根、タマネギなど、中の具材も様々な種類があります。どちらのメニューもマンゴーや人参で出来た漬け物、アチャールが添えられるのが一般的です。北インドではどこでも朝早くからダーバーと呼ばれる安食堂でこういったメニューを提供しています。インドにご旅行の際はぜひお試しください。

 

文:飯島綾子(月刊Chalo編集部)
http://gekkanchalo.com

インドのデリー、グルガオンエリアの最新情報をご提供する、日本語の月刊無料情報誌です。レストラン、SPAなどの生活情報に加え、不動産仲介業、会計事務所などビジネス向けの情報も掲載。バラマキみやげにぴったりなタージマハルの形をした紅茶クッキー(個包装)の販売もしております。2013年4月より南インドのチェンナイ&バンガロール版も創刊!!

 


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