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貧困率が減少、世銀の発表

カンボジアの貧困率は2004年50%以上だったが、2011年には約20%と激減したことが明らかになった。このように前進したのは非常に喜ばしいことだが、世界銀行の調査報告書によると、わずかな経済的打撃によって、数百万もの人々が貧困ラインに戻る危険性があるという。

世銀がその報告書の中で定めた貧困ラインは、最低限必要な物資の消費支出額が1日につき5,326リエル以下となっている。このラインを満たしていない貧困層が2004年には680万人だったのに対し、2011年には300万人と減少している。

しかし貧困から抜け出せた家庭の多くの現状は、以前とほんのわずかな違いでしかなく、いまも貧困と隣り合わせとなっていようだ。「2011年にもし、1日1,200リエル(約30US$)だけでも影響があったなら、カンボジアの貧困率は2倍になっていただろう」と、国際開発機関の報道官は述べた。

キアット・チョン副首相は、貧困激減の要因には、繊維衣服で働く労働者の最低賃金やインフラの改善があるだろう話した。加えて「魅力ある投資政策や有利な自由貿易など、堅実な方針を持ち成長しているカンボジアのマクロ経済は、貧困の減少に大きく貢献している。」とも意見した。しかし報告書では、貧困激減の要因には、米の価格の急騰が上げられている。

包括的国際開発のDavid Pred社長は、これまで貧困の改善など見たことがない、住民のほとんどは、土地の横領に怯えていると話す。「これまで土地や自然資源に依存し自給自足の生活をしていた人々も、今では食べ物を購入するようになっている。1日に5,000リエル稼げたとしても、それは貧困から脱したことにならいのでは」と指摘した。

他にも、インフラ整備に加えて学校教育やヘルスケアへの投資を拡大し、人的資源の改善を重視すべき、との声が出ている。


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