まだ見ぬカンボジアに出会う小旅行へ―現地発カルチャー&旅行情報誌「クロマーマガジン」

カンボジア国産の作品から、輸入作まで様々な番組が様々な言語で楽しめるようになっている。各国の旬な情報を手に入れたい方は、チャンネルを回してみよう。

Contents

• カンボジアでテレビを見る
• 地上波テレビ
• ケーブルテレビ
• 日本のテレビ番組を見る
• ラジオ

カンボジアでテレビを見る

カンボジアでもテレビ鑑賞は一種の娯楽。国内のテレビ普及率は年々増加しており、電気が安定しない農村部では、バッテリーを利用する家庭も少なくない。
テレビ本体は家電量販店やローカル家電店で購入が可能。年代物のブラウン管から、有名メーカーの液晶テレビ、DVDデッキまで流通している。また、ケーブルテレビを繋ぐことで、世界各国の情報が入手できる。

地上波テレビ

カンボジア国内における４大ネットワークのCTN、Bayon TV、TV5及びTVKは全国の主要都市にて視聴が可能。
その他のテレビ各局は、主に主要都市およびその近郊を視聴可能エリアとしている。UHF帯を使用する放送局はBayon TV のみ。CTNは、同系列の通信会社Mobitelとカバーエリアが重なるため、広範囲に及ぶ。TVKはカンボジア国営放送で、国内メディアでは珍しく、中継アンテナの代わりに各地に地方支局を持つ。放送局により、ニュースからバラエティまで幅広い番組の視聴が可能だが、言語は基本的にクメール語となる。

ケーブルテレビ

１つのケーブルテレビ会社との契約(5US$/月～)で、70局近い世界各国の放送が視聴できる。ニュース番組以外にも、スポーツ中継や海外ドラマなど、日本国内の地上デジタルテレビ放送では視聴できない番組も数多く揃う。言語は英語、中国語、タイ語などが主流。
主要都市ではCTVおよびAngkor Cable TVが、ほぼ寡占状態にある。ただしFox CrimeやSyfy Universalなどの一部チャンネルは、契約プランによっては視聴できないものもあり、統一されているわけではないので、契約先にあらかじめ確認しておきたい。いずれもテレビ局との契約は、住居がケーブルテレビに対応していることが前提となる。エリアや契約により異なるが、以下の番組などが挙げられる。

ケーブルテレビ会社

ケーブル会社はいくつかあるが、電波の受信を考えるなら最寄の業者を選ぶと良いだろう。

Cambodia Cable Television

Raksmey Star Cable TV Siem Reap

日本のテレビ番組を見る

一部地域を除き、カンボジアでは日本のテレビ局「NHKワールドプレミアム」が有料で視聴でき、大半の番組は日本語で放送を行う。NHKの海外サービスとしては「NHKワールド」も有名だが、カンボジアはエリア対象外。稀に、国境付近を含む一部地域では受信できるのが現状だが、言語は英語となる。また、近年ではインターネットを介した日本のテレビ番組視聴サービスも目立つが、著作権法に抵触するおそれがあるので注意。

NHKワールドプレミアム

「NHKワールドプレミアム」の視聴時間は１日24時間で、ほぼリアルタイムで最新情報が入手できる。料金は各通信事業者のプランにより異なる。ニュース、連続ドラマ、バラエティ、子供向け番組まで充実した内容となっている。難を言えば、スポーツ試合などの一部映像は著作権の都合により放送されない。番組表は公式ウェブサイトより確認できる。

NHKワールドプレミアム視聴方法

視聴するためには、滞在先がケーブルテレビ局や衛星放送局に加入していることが条件。すでに加入してるが、NHKワールドプレミアムが受信できていないのであれば、大家もしくは直接の問い合わせをすること。NHKワールド プレミアムに対応している衛星放送局・ケーブルテレビ局が近郊にない場合には、直接、NHKと契約することで、視聴が可能。直接受信をするには、アンテナなどの受信機器を用意する必要がある。詳しくはウェブサイトを参照。

ラジオ

カンボジアのラジオではニュースや音楽放送などが楽しめ、郊外や農村部に住む人達にも広く浸透している。全国的に普及率が高い低価格帯の携帯電話やカーステレオには大抵、ラジオチューナーが装備されていることからも、ラジオの重要性がうかがえる。
カンボジアのラジオでは、AM放送とSW放送はあまり使用されておらず、これら帯域で聞こえる放送局は海外放送が多い。FM放送が最も大衆的で、60MHz帯から割り当てられている。周波により一部の局は日本製ラジオでは受信できない。

プノンペンの主なFMラジオ局

シェムリアップの主なFMラジオ局